崖っぷちの一戦を前に、余裕を見せたのだろうか。マンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督が、ヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメント1回戦セカンドレグのミッティラン戦を前に、一風変わった言葉で選手たちを“鼓舞”している。英『スカイ・スポーツ』などが伝えた。

　敵地でのファーストレグで1-2とまさかの黒星を喫したユナイテッドは、本拠地オールド・トラフォードでも勝てなければEL敗退となる。

　プレミアリーグで5位につけるユナイテッドは、ファン・ハール監督がリーグ戦で来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権を得るのが難しいと認めており、ELを制覇してCLへの切符を手に入れようとしている。それだけに、EL敗退となれば、チームと指揮官への重圧はさらに増す。

　だが、ユナイテッドは22日のFAカップ5回戦でシュールズベリーを下し、準々決勝に駒を進めた。公式戦4試合ぶりに白星を取り戻したことで、ファン・ハール監督は落ち着きを取り戻したのだろうか、ミッティラン戦前日会見で報道陣の笑いを誘った。

　ファン・ハール監督は選手たちに求めるものを聞かれると、「欲望という言葉は素晴らしい。我々には欲望や飢えが必要だ。私は何度も選手たちに『欲情』という言葉を使っている」と返答。

　さらに、ファン・ハール監督が会見に同席していたMFフアン・マタに「そうだろう?」と振ると、マタは何とも言えないという表情で笑顔を浮かべた。報道陣から「選手たちはどう反応するのですか?」と質問されると、マタはこう答えている。

「あなたと一緒さ。今、あなたたちが見せたような反応さ」

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