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インテル驚異の粘りも決勝ミラノダービーに届かず…長友PK戦成功もユーベに敗れる

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[3.2 コッパ・イタリア準決勝第2戦 インテル3-0(PK3-5)ユベントス]

 DF長友佑都の所属するインテルは2日、ユベントスとのコッパ・イタリア準決勝第2戦をホームで戦った。第1戦を0-3で落としていたインテルだが、90分で3-0と驚異の粘りを見せる。しかしPK戦までもつれ込ませたが、インテルはPK戦を3-5で落とし、決勝ミラノダービーの実現を逃した。

 準決勝第2戦。第1戦は1月27日に行われており、ユベントスがホームで3-0と快勝している。また両チームは2月28日のリーグ戦でも対戦し、ホームのユベントスが2-0で勝利。1週間で2度目の対戦になった。ただ、インテルとしては1日にはミランが決勝進出を決めていることから、決勝ダービーマッチの実現に気合が入っていた。

 まずは3点が必要なインテルが攻勢をかける。前半16分、FWエデルのチェックから高い位置でボールを奪うと、パスを受けたMFマルセロ・ブロゾビッチがペナルティーアーク内から右足で蹴り込む。ボールはGKジャンルイジ・ブッフォンに代わって先発しているGKネトの指先を抜け、ゴールネットに収まった。なお、ユベントスはこの失点が国内では公式戦11試合ぶりの失点になった。

 早めに“同点”としたいインテルは攻撃の手を緩めない。前半25分には相手のパスミスから繋いだ展開でMFアデム・リャイッチがエリア内左からゴールを狙うが、シュートはクロスバーを叩いて枠外に外れる。同44分のリャイッチのミドルもシュートはわずかに枠左に外れていった。

 しかし後半4分にインテルは1点を積み上げる。右サイドを豪快なドリブルで上がったエデルがグラウンダークロス。ファーサイドまで届くと詰めていたFWイバン・ペリシッチが押し込み、“あと1点”とする。同9分にはFWシモーネ・ザザに強烈シュートを打たれるが、ポストに救われ、難を逃れた。

 そして後半37分、ついに同点機がやってくる。インテルは左サイドから仕掛けたペリシッチがエリア内に侵入。ゴールライン際を突破すると、DFダニエレ・ルガーニのファウルを誘発。PKを獲得すると、ペリシッチがしっかり蹴り込み、ついに2試合合計スコアでタイに戻した。ユベントスは今季初の3失点を喫した。

 試合は互いのホームで3点ずつを奪い合ったことで、延長戦に突入。120分を超えた最後の最後でユベントスがビッグチャンスを迎えるが、FWアルバロ・モラタの立て続けのシュートをGKフアン・パブロ・カリーソが防ぎ切り、PK戦にもつれ込ませた。

 しかしPK戦は後攻のインテルの2人目のFWロドリゴ・パラシオがクロスバーに当てて失敗。4人目で蹴った長友は成功したが、ユベントスは5人全員が成功。ユベントスがミランの待つ決勝に進んだ。決勝は5月21日に行われる。


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