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「自分たちと審判に怒っている」ミハイロビッチ、決定力不足に苦言

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 ミランは6日、セリエA第28節でサッスオーロに敵地で0-2と敗れた。シニシャ・ミハイロビッチ監督は怒りをあらわにしている。

 立ち上がりにMF本田圭佑が2度のチャンスを手にしたが先制点を奪えず、逆にセットプレーから失点したミランは、後半にも追加点を献上。その後、サッスオーロが退場者を出して数的優位に立ったが、反撃できないまま公式戦13試合ぶりの黒星を喫した。

 目標とするチャンピオンズリーグ(CL)やヨーロッパリーグ(EL)の出場権を目指すうえで、痛い黒星だ。ミハイロビッチ監督も次のように述べている。イタリアメディアが伝えた。

「とても怒っている。自分たち自身と、審判に対してね。だが、判定のことは話したくない。最初の30分は我々が試合を支配していた。だが、よくあるように、ゴールを決めることができない。4、5回のチャンスをつくって、相手の最初の枠内シュートで得点されるなんて、あってはいけないんだ」

「しかも我々が知っていたサインプレーだった。(カルロス・)バッカがシューターをマークしなければいけなかったんだ。そのためにあそこに置いていたのに、大きく出遅れた。こういう集中力を欠いたプレーには腹が立つ」

 そのうえで、ミハイロビッチ監督は尾を引きずらず、すぐに勝利を取り戻すことが大事だと述べた。

「ここまでやってきた良いことを忘れてはいけない。とにかく、今は次のキエーボ戦で勝とう。簡単な試合じゃない」

 退席処分になったことについては、このように述べるにとどまった。

「(アンドレア・)ベルトラッチに対するファウルがなかった理由を聞きに行った。暴言は吐いたが、それは退席になってからだ。だが、審判のことは話さない。サッスオーロがプレーを続けたからではなく、ファウルじゃなかったことに怒ったんだ。選手たちには笛が鳴るまでプレーを止めるなと言ってある。それは相手にとっても同じことだ。笛の前に止めるのはイタリアだけだよ」

 FWエムバイェ・ニアンの負傷離脱で先発出場したFWマリオ・バロテッリ、そのバロテッリとの交代で出場したMFジェレミー・メネスは、それぞれ精彩を欠いた。だが、指揮官は責めていない。

「負けたときに個々の選手について話すことはしない。良いプレーをしたかどうかは、彼らが分かっている。ニアンがいないと、我々は多く負けているんだ。守備での彼の貢献があるからね。バロテッリもメネスも、まだフル出場できるコンディションではない」

 ミハイロビッチ監督は欧州への切符を諦めたわけではない。だが、やはい手痛い黒星だったとの思いはあるようだ。

「目標は変わらないよ。残りは10試合だがね。この負けは痛い」


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