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ミランファンが“独裁”に反発…92%が「ミハイロビッチ監督解任反対」 伊紙は混乱予想

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 ミランは12日にシニシャ・ミハイロビッチ監督を解任し、下部組織監督のクリスティアン・ブロッキ氏を後任とする人事を発表した。毎年のように行われる監督交代にファンの堪忍袋の緒が切れている。

 イタリアサッカー界において、勝てなくなればまずは監督の責任が問われるのは常識だ。ただ2年前に途中解任したマッシミリアーノ・アッレグリ監督は、その後ユベントスを率いて大成功。ミランはと言えばその後、監督経験の乏しいクラレンス・セードルフ氏、フィリッポ・インザーギ氏を監督に据えたが、常勝軍団復活を希望するクラブ幹部は、我慢を続けることが出来なかった。

 そして今季は、昨季サンプドリアで結果を残していたミハイロビッチ監督を招聘。シーズン中盤に無敗を続けるなど、復活への兆しを見せていた。しかし最近は5戦未勝利と調子が下降気味。するとシルビオ・ベルルスコーニ名誉会長は、即座に監督交代という決断を下した。

 『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は「ベルルスコーニはミハイロビッチよりブロッキを選んだ。これはいい選択だと思うか?」という緊急アンケートを実施。1万3000人が回答した結果、92.7%が“独裁”に反対意見を投じた。特にリーグ戦残り6試合、そしてコッパ・イタリアの決勝を残すこのタイミングので監督交代に疑問を投げかける意見が多かったという。

 同紙は「もともと、ベルルスコーニ名誉会長は、ミハイロビッチ監督について今季の成績次第で今後が決まると言及していた。しかしシーズン途中での解任となり、選手たちが混乱するのは避けられないと見られる」と結んでいる。

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