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「ミランを反面教師」 本田実質オーナーのSVホルンが「1年で3部優勝、2部昇格」を有言実行

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 日本代表MF本田圭佑(ミラン)が実質的なオーナーを務めるSVホルンが、参戦していたオーストリア3部のレギオナルリーグを優勝して、来季の2部リーグへの昇格を決めた。

 2位チームのライセンスの問題ですでに2部昇格を決めていたが、今季最終節となった3日のサンクトポルテンジュニアーズ戦に5-1で勝利して優勝を決め、文句なしの昇格を勝ち取った。

 SVホルンは15年6月に本田のマネジメント会社であるHONDA ESTILO 株式会社が経営権を取得。元JリーガーのGK権田修一やFW榊翔太ら日本人6人を加えて強化を進めてきた。目標に掲げていた「1年で3部優勝、2部昇格」を実行。残り8節となった段階で迎えた日本人の濱吉新監督就任以降は、7勝1分と好成績でシーズンを終えた。

 実質的オーナーの本田は、所属事務所を通じてコメントを発表。「初年度は組織作り」に重点を置いてきたと語ると、「ミランからは反面教師として参考にさせてもらっている」と低迷する所属クラブを自虐。ただ、「オーナーとは言っても現場にはいないし、現場のチーム全員をリスペクトしながら意思決定するようにしてる。これで満足と思わせない為のコミュニケーションが大事だと思ってます」と手ごたえも得た様子だ。

 今季は第21節に4-0で勝利した翌日にクレア監督を解任。本田も「(当時の)ミハイロビッチ監督やミランの選手からも鬼だと大批判を受けたことは覚えてます」と苦笑いで当時の状況を振り返る。またシーズン途中からより日本人化が進んだことで現地では多くの批判を浴びたが、「勝ち負けでなく満足できてなかった」と本田らしい強い意志を貫いた結果だった。

 そして、本田は「ホルンはグローバルなクラブとして世界に認知されるチャンス」と捉えていると強調。「今の所日本人が増えてきているのは我々組織の現場のネットワークの少なさが表れているだけ。世界の若くて情熱のある選手に目を向け始めているのでいずれ多国籍集団になると思う。現地の批判は理解ができるもの。変わるというタイミングでは批判はつきものですから」と本田節を響かせた。

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