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HSVで“難民プロ選手”が誕生か 所属クラブ歴ゼロの18歳と契約へ

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 日本代表DF酒井高徳が所属するハンブルガーSV(HSV)に、ブンデスリーガ史上初の”難民プロ選手”の誕生が実現するようだ。ドイツ『ビルト』『キッカー』など複数メディアが報じている。

 HSVは今年1月、ガンビア出身のバケリー・ジャッタのトライアル練習を実施。昨年の夏にガンビアに家族を残しながらドイツへと避難したジャッタは、まだクラブに所属したことがなかったという。

 それでもHSVのブルーノ・ラッバディア監督はその才能を認めた様子で「バケリーのサッカーにおけるインテリジェンスは大きく、技術も優れている」とコメント。契約を交わす可能性については「彼の場合も、パフォーマンスを基準とする。難民だから特別扱いすることはない」と強調していた。

 今月6日に18歳の誕生日を迎えたジャッタは、ドイツでの成年年齢に達したところだ。EU圏外の選手とプロ契約を結ぶための条件が満たされ、ディートマー・バイヤースドルファーCEOも、「我々は彼の代理人と話を進めている」と契約締結に向かっていることを示唆している。

 右ウイングの適性を備えていると言われるジャッタ。『ビルト』の報道によると、HSVがジャッタに提示した条件は年棒10万ユーロ(約1200万円)だという。難民問題に揺るがされるドイツで、ガンビアからやってきた若者が大きなチャンスを掴もうとしている。

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