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セビージャ移籍の清武、ポジション争いに強気の覚悟「待ち望んでいたこと」 五輪OAにも言及

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 セビージャへの移籍が決まった日本代表MF清武弘嗣が11日、福島県いわき市で行われた東日本大震災の復興支援イベント「“わたしの夢”応援プロジェクト」に参加。子供たちとゲーム形式で対戦するサッカー教室を開催した。10日にセビージャとの契約合意が発表されたばかりとあって、移籍に関する質問が集中したが、清武は「自分にとっては大きなチャレンジ。強い気持ちを持って臨みたい」と意気込みを語った。

 移籍するにあたって重要視したのは、UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)に出ることだったという。「まずはチャンピオンズリーグに出たかった。そしてシーズンが終わった時に出来れば国を変えたいと思っていた。その中でセビージャが声をかけてくれたので、タイミングが良かった」。正式オファーが届いたのは、日本代表合宿に参加する直前。正直、そこからはセビージャしか考えていませんでした」。

 ただセビージャはヘタフェからMFパブロ・サラビア(24)を獲得するなど、清武のライバルとなる強力な存在は多くいる。しかしそんな競争もむしろ歓迎すべきことだと話す。「すごい楽しみ。競争が待っていると思いますけど、それは自分が待ち望んでいたこと。そこに打ち勝っていけるかは自分次第だと思う。絶対にポジションが取れるという気持ちを持っているので、強い気持ちをもってやっていきたい」。

 また清武はリオデジャネイロ五輪のオーバーエイジ(OA)枠についても言及。候補に残っているとの報道もあるが、「そこは様子を見てください」と奥歯に物が挟まったかのような物言いに終始。ただ、「今、やっとチームが決まったので、これから考えていきたい。自分にとっても大事な年になる。いろいろ考えていければいい」と含みを持たせた。

「自分にもすごくプレッシャーをかけている。それに打ち勝たないといけないという気持ちはありますし、そういう中で結果を残さないと戦えないことは分かっている。失うものはないですし、自分は挑戦して勝つだけ。いいプレッシャーと、いい責任感を持って、スペインに行きたいです」

 希望の背番号について問われると、「10番」と即答した。「空いているなら10番を付けたい。背番号は自分を象徴するものだと思うし、それに見合った活躍をしないといけない。今年は10番をつけさせてもらって、次のチームでもその流れを継続していきたいという気持ちです」。26歳は“世界の清武”になるべく、「大事な年」に挑む。


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