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FKもPKも決まらないC・ロナウド PKは失敗数、失敗率ともに自身最悪のシーズンに

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オーストリア戦でも無得点に終わったポルトガルのエース

 世界屈指の得点力を誇る男に何が起こっているのだろうか。ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは、PKの成功率が大幅に低下してしまっている。

 18日に行われたユーロ2016グループF第2節のオーストリア戦に先発出場したC・ロナウドは、元ポルトガル代表ルイス・フィーゴ氏を越えて同国代表歴代最多の128キャップを記録。ユーロ本大会での通算出場数も元オランダ代表GKエドウィン・ファン・デル・サール氏、元フランス代表DFリリアン・テュラム氏に並ぶ歴代最多タイの16試合となった。

 だが、ポルトガルのエースはそんな記録を喜ぶ気分にはなれないだろう。この試合ではたびたび決定機を逃してしまい、結果は0-0のドローに終わった。得意だとされていたはずの直接FKも決まらず、『Opta』のデータによれば代表チームでは36本連続失敗中となっている。

 さらに78分には、自ら獲得したPKのチャンスでもシュートを左ポストに当ててしまった。イギリス『スカイ・スポーツ』が『transfermarkt.co.uk』のデータを参考に伝えたところによれば、代表とクラブを合わせて今季5度目のPK失敗であり、PKに関してはC・ロナウドにとってキャリアワーストのシーズンとなってしまっている。

 所属するレアル・マドリーでは、12月のレアル・ソシエダ戦、2月のマラガ戦、3月のセビージャ戦でPKを失敗。ポルトガル代表でも、3月のブルガリアとの国際親善試合で決められなかった。フェルナンド・サントス代表監督はその際、「ユーロに向けてゴールを取っておいた」とC・ロナウドを擁護していたが、その言葉のとおりとはならなかった。

 PK戦を除けば、C・ロナウドは2015-16シーズンに13本のPKを蹴って5度失敗したことになる。失敗数、成功率(61.5%)ともに過去最悪の数字だ。2014-15シーズンには失敗3本(成功率82.2%)、それ以前は多くともシーズンに1本か2本の失敗だけだった。

 2試合で勝ち点2にとどまるポルトガルは、22日にグループ最終戦のハンガリー戦に臨む。エースは今度こそネットを揺らし、チームを決勝トーナメントへ導くことができるだろうか。

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