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インテルへの怒りが収まらないイカルディ夫人 クラブは「放出不可能」と主張も…

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 インテルのピエロ・アウジリオSD(スポーツディレクター)は、クラブにはFWマウロ・イカルディを放出する意志がないと主張している。だが同選手の妻であり代理人を務めるワンダ・ナラさんはクラブの姿勢に納得がいかないようだ。

 2014-15シーズンにセリエA得点王に輝くなど、インテルの中心選手として活躍してきたイカルディ。昨年夏には2019年まで契約を延長したが、ここに来て去就は不確定な状況となり、大きな騒動へ発展しようとしている。

 ワンダさんは、イカルディ自身は残留を望んでいるとしながらも、クラブは同選手の売却を決めたと話していた。アトレティコ・マドリーなど複数クラブが関心を示していることも明かしている。

 これに対し、アウジリオSDは次のように返答している。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』などが伝えた。

「日曜日に読んだ(ワンダさんの)記事について腹を立ててはいないが、やり方としても時期的にも場違いだとは思った。我々は昨年マウロとの契約を延長し、彼にキャプテンマークも託したんだ」

「我々にとっては放出不可能な選手だ。それ以外のことは単なる雑談でしかない。何か議論すべきことがあるなら、これからいくらでも時間はあるだろう。だが、プライベートな話として行うべきことだ」

 だがワンダさんの側には、クラブとの主張の相違を内密な話として隠しておくつもりはないようだ。前日に続いて『calciomercato.com』の独占インタビューに応じ、インテルへの強い不満をあらわにした。

 ワンダさんによれば、イカルディは昨年夏に好条件のオファーを受けながらも、クラブへの愛着から残留を決断。「インテルのために、非常に高額の給与だけでなく、チャンピオンズリーグでプレーする機会も失った」が、クラブはその姿勢や活躍に見合う評価をしてくれていないと主張している。

 インテルはイカルディに対し、クラブの経営問題が解決された際には契約条件を見直すことで合意していたが、昨年の契約延長時には金額的に大きな変化はなかったという。経営問題を理由としながら、クラブが他選手の獲得に大きな金額を支払っていることにも不満なようだ。

 インテルは1年前の時点ではイカルディの評価額を2000万ユーロ程度としていたが、現在では獲得を望むクラブに対して3倍の6000万ユーロを要求しており、それだけ評価が高まっているのであれば年俸も見直されるのが妥当だと主張。一方で、問題は金銭ではなくクラブからの評価であることを強調し、「お金の問題なら、1週間前に中国のあるクラブから届いた年俸2500万ユーロで2年契約というオファーを受けていただろう」とも話している。

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