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メッシ、バルサ退団も考慮か…7月の段階で契約延長に断りを入れる

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バルセロナの退団の可能性があるリオネル・メッシ

 どうやら、FWリオネル・メッシバルセロナ退団を考慮しているようだ。14日付のスペイン『マルカ』が「考え込むメッシ」との一面で報じている。

 バルセロナとの契約が2018年6月で切れるメッシだが、今現在も契約延長に関する具体的な動きは見られない。『マルカ』によると、この状況はメッシ自身が望んだものであるという。今年7月の第2週、バケーションで家族とともにイビサ島に滞在していたアルゼンチン代表FWは、父親や関係者を通じて、バルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長に契約延長交渉の席には着かないこと、さらには2018年6月を迎える前に退団する可能性があることを伝えたという。メッシは、去就について熟考することを望んだとされる。

 このメッシの意向を伝えられたバルトメウ会長は動揺を隠せず、まずは同選手に落ち着くことを求めた模様。そしてバルセロナとの契約解除金が2億5000万ユーロに設定されており、退団が容易ではないことも警告として伝えたようだ。

 アルゼンチン代表FWがそのような考えに至った背景には、2つの出来事が挙げられる。一つは6月6日に脱税の罪によって、スペインの裁判所から禁錮2年1か月、罰金200万ユーロの判決を受けたこと。また一つは昨夏のコパ・アメリカ決勝でチリ代表に敗れ、一度は代表引退を宣言するなど気落ちしていたことだ。特に、最高裁に上告している脱税の件は、スペインという国に嫌気が差すきっかけになったともみられる。

 だがバルセロナは、メッシがその後に代表引退を撤回したことに鑑みて、これから契約延長に考えが傾くことへ期待を寄せている模様。メッシを手放した会長と銘打たれることを恐れるバルトメウ会長は、来年1月に再び契約延長を打診する方針とのことだ。なお同会長は今月1日にイギリス『テレグラフ』に対して、「今後2か月以内にメッシと契約延長について話し合うつもりだ。しかし何が起こるかは分からない。いずれにしても、彼には自分が世界最高のクラブに在籍していることを誠意でもって説明したい」と話していた。

 バルセロナはメッシとの契約を延長するために、手取り2100万ユーロの年俸をアップするほか、今後もタイトルを争える競争的なチームを維持する約束や、さらには現役引退後のクラブとの関係維持なども保証もする考えとされる。一方のメッシはここに来て態度を少し軟化させており、父親が交渉の席に着き、とりあえずは提示されるオファーを聞く考えという。ただ契約延長の鍵は、やはり上告している脱税の一件。こちらは2017年1~6月に決着がつく見込みで、メッシはその結果を知ってから、家族とともに決断を下す考えとされる。

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