beacon

マテラッツィがSNS炎上覚悟でジダンとの“頭突き事件”を掘り起こす

このエントリーをはてなブックマークに追加

10年前の因縁をマルコ・マテラッツィがSNSでイジる形に

 20日、元イタリア代表DFマルコ・マテラッツィが自身のSNSでとある画像をアップ。その内容に注目が集まっている。

 その写真は、自身がW杯のトロフィーを掲げているであろう青いシルエットに、もう一人の白いシルエット(フランス代表の象徴でもある雄鶏のロゴ入り)が頭突きをしているという構図のパネルアート。その横には「06 CAMPIONI」とプリントされたボールとユニフォームが飾ってあるものだ。

 マテラッツィにとってキャリア最大のハイライトと言えば、2006年のドイツW杯決勝における、ジネディーヌ・ジダンのあの“頭突き事件”だろう。

 この試合で前半7分にフランスがPKのチャンスを得て、ジダンが“パネンカ”と言われるチップキックでPKを決めた。1点を追うイタリアは19分にCKからマテラッツィがヘディングを決め、1-1のまま試合は進んだ。

 事件が起こったのは延長後半5分だった。マテラッツィはこの試合でジダンに対して厳しいハードマークを見せていたほか、ピッチ上で何度も“暴言”を吐いたとされている。ジダンはマテラッツィの“挑発”に乗る形で頭突きを敢行。この結果、ジダンは一発退場を受け、120分の延長戦の末フランスはPK戦で敗退。挑発したマテラッツィは優勝トロフィーを掲げ、挑発に乗ったジダンはそのままピッチから去って現役を引退した。

 あれから10年が経過した。ジダンはレアル・マドリーの指揮官としてUEFAチャンピオンズリーグ優勝を果たし、先日は日本で行われたクラブW杯でもタイトルを獲得してクラブチーム世界一の監督に。選手として成功を収め、監督としても成功を収めつつある。

 欧州メディアの記者はこの投稿について、「マテラッツィがこのタイミングでSNSをアップし、『あれから10年だね』と語ってはいるが、ジダンが指導者として成功すればするほど、マテラッツィとしては複雑な思いがあるようだ」と分析している。

 なお、このマテラッツィのSNSに対し、一部のイタリア人は「4度目のカンピオーネ!」「もう10年なの、早いね」と返しているが、フランス人を中心に「くたばれ」「黙れこの野郎」「お前は一生許さない」「FU○K」など、非難する投稿が殺到している。
世界のサッカー情報はgoal.com

TOP