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「どんな皮肉なのか」規約違反のマルダがフェアプレーを誓い選手宣誓

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フランス領ギアナ主将としてフェアプレーを誓ったFWフローラン・マルダ

 元フランス代表のFWフローラン・マルダが、フランス領ギアナ代表として、CONCACAFゴールド杯のグループ第2節ホンジュラス戦に出場した。

 マルダはフランス代表として80キャップをマークし、FIFAの規定により、異なる代表チームで公式戦に出場できないと指摘されていたにもかかわらず、ホンジュラス戦で強行出場。しかも、先発でキャプテンを担当し、試合開始直前にはエスコートキッズとともに先頭で入場した。そして、マルダは試合前の宣言で次のように述べている。

「私たちは本日参加する国の代表として、子どもたち、家族、私たちのまわりの方、すべての方の手本となることを誓います。このスタジアムにおいて、私たちは自分たちの声を、傷つけること、口撃すること、差別することには使いません。ゴールのみに生きていきます。私たちの子どもたちが、私たちを見ているので」

 フェアプレーを誓う選手宣誓はFIFAのフェアプレー・プロジェクトの一環として、20世紀末より実施されているもの。だが一部の現地サッカーメディアは「規定に反しているマルダがフェアプレーを誓うとは、どんな皮肉なのか」と伝えている。

 マルダの出場はCONCACAF(北中米カリブ海サッカー連盟)も問題視しており、今後懲戒委員会が開かれた後に、フランス領ギアナ代表及びマルダには処罰が下される可能性があるという。
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