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バルサ会長が声明文「我々の仲間に対し手助けをするべき」

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バルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長が声明文を出した

 バルセロナは5日、混乱が続くカタルーニャの問題について、ジョゼップ・マリア・バルトメウ会長が声明を出した。

 バルセロナを中心とするカタルーニャ州で1日、スペインからの独立の賛否を問う住民投票が行われた。この混乱はサッカー界にも波及し、同日行われたバルセロナ対ラス・パルマスの試合は無観客で実施された。

 9日にも独立宣言が行われる見込みだが、スペイン政府との衝突は避けられない。バルトメウ会長も「カタルーニャは現在、近年の歴史の中で極めて重要な局面を迎えています」と緊張感を煽った。

 そして「カタルーニャ市民の意向に対して最大限の敬意が払われるべき」と強調すると、「難しい状況に直面している我々の仲間に対し手助けをするべき」、「クラブはバルセロナ弁護士会が推進している仲裁、対話、調停のための独立委員会に同意する意志を表明します」などと考えを語った。

以下、声明文

「カタルーニャは現在、近年の歴史の中で極めて重要な局面を迎えています。国を代表する団体の1つとしてFCバルセロナは、カタルーニャの置かれている状況を政治的に解決する方法として対話と交渉のプロセスが始まることを要求します。なおその将来を決める上でより多くのカタルーニャ市民の意向に対して最大限の敬意が払われるべきだと考えます。

 我々は1つのクラブ以上の存在で、だからこそ難しい状況に直面している我々の仲間に対し手助けをするべきだと捉えています。したがって、クラブはバルセロナ弁護士会が推進している仲裁、対話、調停のための独立委員会に同意する意志を表明します。我々はその他の市民社会の団体と力を合わせ、現在の争いを合意に基づく平和的な解決すべく会話の架け橋を作ることが出来ればと願っています。

 話し合うことで人々は互いを理解することができます。FCバルセロナも尊敬の気持ちを他者に求めて行くことになります。対話と共生の価値を重要視する組織としてあらゆる公的な意思表示は対話をしながらなされるもので、カタルーニャの市民が自由に自らの意志を表現できるよう配慮されるべきだと考えています。

 この危機的な状況を乗り越えるためには、あらゆる人たちが関わって行くことが必要不可欠です。我々がすべきだと考えるのは組織としてはこの対話を要求していくことであり、スポーツ面では自分たちの多くの規律の中で戦って行くことです。そしていつものことながら、すべてのタイトル獲得を目指していきます。それがカタルーニャで起こっている現実や社会に対しての私たちの責任を世界に説明して行く方法、この責任はバルサが118年の歴史の中で忠実に担って来たものです」

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