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アルゼンチンのフーリガン、悪知恵を輸出

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[ブエノスアイレス 14日 ロイター] アルゼンチンの悪名高いフーリガンたちは、問題を起こすノウハウを外国で販売している。14日付の地元スポーツ紙「Ole」が伝えた。

 同紙は政府筋の話として、アルゼンチンの熱狂的なサッカーファンのグループが、コロンビアやメキシコに赴いて、現地のサポーターを対象に相談会を開き、問題行動を起こす上でのアドバイスを与えて報酬を受けているとしている。

 相談会で触れる分野には、やじや武装手段、選手やクラブの理事から金をゆすり取る方法などが含まれているという。 

 また、メキシコ1部リーグのプーマスのサポーターは、アルゼンチン1部リーグのボカ・ジュニアーズの悪名高いサポーター集団「La Doce」の行動をじかに経験するため、ブエノスアイレスを2度訪れていると報じている。

 La Doceのリーダー、ラファエル・ディ・ゼオさんは同紙に対し「世界におけるフーリガンといえば、La Doceはハーバード大学に例えられます。フーリガンたちは、学ぶためにここにやって来るのです」とコメントしている。

 アルゼンチンではフーリガン問題が慢性化しており、昨年の国内リーグ前期には大騒動が起きている。

<写真説明>2月14日、アルゼンチンのフーリガンが問題を起こすノウハウを外国で販売していることが明らかに。写真はブエノスアイレスで警官隊にいすを投げつけるサッカーファン。2000年12月撮影(2007年 ロイター)

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