[8・23　U-17W杯グループリーグE組第2戦　タジキスタン 0-1 ベルギー 韓国・昌原]

田村修一の「視点」

　決勝点が入った時間こそ後半ロスタイムだったけど、結果は順当な感じ。初戦を落としているベルギーが勝ち点3を取って、生き残りの権利も得た。
　ベルギーの方が個の部分で勝っていたけど、前半はほぼイーブンに近い内容。ただ、この試合に懸けていたベルギーは後半、攻撃的な選手を次々と投入して一気にチャンスを作り出した。最後の部分でのテクニックが低くて、点にはなっていなかったけど、終了間際に右サイドから決勝点。それも交代出場した2選手で点を取ってしまった。
　06年のW杯出場を逃すなど最近フル代表は結果が残せずにいるベルギーだけど、この年代は個とグループとが統制取れている。他国と比べても引けを取らない、いいサッカーをやっている印象だ。一方、初戦でアメリカに勝っているタジキスタンは、この試合引き分けでも十分だった。そしてシナリオ通りのサッカーをしていたから悔しがっていたね。
　それでも、このグループは力が拮抗している。実際、全てのチームに可能性はあるし、決勝ラウンドに行くだけの力はどのチームにもあると思う。

(取材・フットボールアナリスト田村修一)