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リーグ再開で増加傾向のケガにザック指揮下の元日本代表コーチが持論「デンマークを例に」

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エウジェニオ・アルバレッラ氏が持論

 アルベルト・ザッケローニ指揮下で日本代表のフィジカルコーチを務めたエウジェニオ・アルバレッラ氏が、イタリア紙『コリエレ・デロ・スポルト』のインタビューに応じ、リーグ戦の再開に関して自身の見解を示した。

 新型コロナウイルスの感染拡大により、23万人以上が感染、3万人以上の死者が出たイタリア。セリエAは3月9日から中断しているが、5月に入り各チームでの練習が解禁となり、6月20日にリーグが再開することが発表された。そんな中、かつてザッケローニ指揮下で日本代表のフィジカルコーチを務めたアルバレッラ氏がリーグ再開に向けて持論を展開。長期にわたる活動停止を経てのリーグ再開へ向けて、高まるケガのリスクに配慮して準備を行うべきだと主張した。

「良識を持ち、科学的で道義的な対応をするべき。選手たちはこれまでの期間に物凄い量のストレスを受けている。これによりホルモン量やメンタル面にも影響が生じていることを理解すべきだろう。一般人だけでなく、サッカー選手も不安の中で過ごしている。するとコルチゾールの分泌が上昇し、免疫システムが下がる。だからケガのリスクも高まる」

 リーグ再開までの短期間でのコンディション調整を懸念する声が上がっている。しかしアルバレッラ氏は、EURO1992において、内戦により出場権をはく奪されたユーゴスラヴィアに代わって出場し、見事に優勝を飾ったデンマークを例に挙げ、模範とすべきだと訴えた。

「あきらめてはならない。時間が少ないのであれば、負荷を上げるのではなく、エネルギー効率を高めて、パフォーマンスを改善すればよい。EURO1992のデンマークを覚えているか?デンマークは短期間で準備をし、大会で優勝した。学ぶべきことがあるはずだ。つまり毎日の練習で重要なのは、練習量を多くすることではなく、アスリートの状態に合わせて必要な練習をこなすこと。コンディションはプレーする中でも良くなってくるものだからね」
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