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CWC準決勝 浦和、ミラン戦選手評

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FIFAクラブワールドカップ(CWC)準決勝で浦和(日本)は欧州チャンピオンのミラン(イタリア)と対戦。健闘したが、0-1で敗れた。以下、浦和の選手評。()は背番号。みなさんの選手評、同意、異論、反論はコチラに!

GK都築龍太(23)
クロスボールやシュートに対する安定感、判断力はとても高かった。相手の強烈なシュートにも半端な守備をすることなく、ほとんど2次攻撃を許さない。相手の15本のシュートをことごとく防いで見せた。失点場面は反応することすら許されなかったもの

DF坪井慶介(2)
ミランは後半から浦和の3バックの右サイド、坪井のサイドを執ように狙っていた。失点場面は彼の寄せが遅かったことでカカにスピードある突破を許したから。その後も対面の選手にかわされる場面があった。DF裏のスペースをよく埋めていたが・・・

MF細貝萌(3)
指揮官からの指示もあり、セパハン戦と違って、前半は積極的に前へ出ようとしていた。だが、試合が進むにつれてやはり守備を優先することに。攻撃面に関しての貢献度はほとんどなかったと言っていい。対面のヤンクロフスキとの1対1を完全にストップするなど好守はあったが、浦和の右サイドが相手に脅威を感じさせることはなかった。

DF田中マルクス闘莉王(4) 
前半からかなり集中力は高かった。アテネ五輪で2点を奪われたジラルディーノに激しく体を寄せていた。カバーリングも早かった。だが失点後、「さあ、これから」という場面での負傷退場はチームにとって残念だった。  

DFネネ(5)
積極的に前へ前へというネネのディフェンスはミランも嫌だったのではないか? ボールが前線に入る前にブロック。カカとの1対1であっさり抜かれる場面はあったが、貢献度は大きかった。ネネがこんなに目立った試合はなかったと思う。

FW永井雄一郎(9)
浦和のチャンスは永井がサイドへ開いてから始まっていた。スペースを突いて動き回り、相馬や鈴木と絡んで決定的な場面もつくっていた。ただ、この日は肝心な場面で中央に入ってこれず。得点に絡めなかった。

MF鈴木啓太(13)
鈴木のいいときはボールがどこにあっても顔を出すこと。展開に絡むこと。試合の流れがあまりに速かったためか、きょうは局面で鈴木がいないことが多かった。

MF相馬祟人(16)
やや自重しながらも勝負どころでは積極的に突破を図っていた。攻撃はほとんどが左サイドから。だが、対面のミラン・オッドの圧力に押し込まれる場面が多く、特に後半は展開に絡めず交代した。

MF長谷部誠(17)
前半はゴール前へ飛び込んでくる場面が多かった。パスをさばくのではなく積極的にドリブルで突っかけゴールを狙っていた。だが、後半は守備に奔走され、チームが攻撃に入ったときにいなかった。

FWワシントン(21)
個人で打開し、決定的なチャンスを作ってしまうところはさすが。世界相手に奮闘。だが、ポストプレー、攻撃に移るときのパスが微妙にズレていたか。

MF阿部勇樹(22)
浦和の中でもっとも良かった選手。相手の中盤の前を巧みに塞ぎ、簡単にパスを出せなかった。後半途中からは闘莉王に代わり、センターバックを務めたが柔軟に対応して見せた。

MF山田暢久(6)
投入直後に2本のシュート。負けていた展開、久しぶりの試合ということで意欲も強かったと思う。ワシントンの次に期待を抱かせた選手。

MF平川忠亮(14)
アジアCL準決勝、決勝で見せた動きはなく、万全ではなかった印象。対面のオッドは調子は万全だったと思えないが。

(文 吉田太郎)

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