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まもなく16歳のムココがトップ出場可能に…最年少記録のシャヒン「彼にはU-19は簡単すぎる」

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 ドルトムントの神童ことFWユスファ・ムココは16歳の誕生日を迎える11月20日からトップチームでの出場が可能に。そんな逸材についてここ15年間ドイツのプロサッカーでの最年少出場記録を保持してきた元ドルトムントMFのヌリ・シャヒンが、『キッカー』で語った。

 現在アンタリヤスポルでプレーする32歳のシャヒンは2005年8月6日に16歳355日で最年少出場記録を樹立。ドイツサッカーリーグ(DFL)が今年の春に2020-21シーズンから16歳から出場を認める規定を導入したため、各ユースカテゴリーで無双してきたムココは今月20日以降のトップデビューが認められる。自身の記録が近々に更新される可能性についてシャヒンは「新しいルールが定められて、早くから僕の記録が塗り替えられるだろうと思っていた」と明かしつつ、次の記録保持者もドルトムントの選手、「僕たちの1人なので、幸せな気持ちだよ」と語った。

 シャヒンはその新たなルールを理解する様子。「サッカーはものすごく発展してきた。ほかのリーグとの競争においてついていけなければいけない。(ほかの)主要リーグで16歳の選手が定期的にプレーしている現状を見ていると、(ドイツで)大きな才能を獲得しても早くから出場機会を与えられないとなれば、不利になるだろう」と指摘すると、ムココについては「ユスファは今にも次のステップに進まなければいけない。彼にはU-19は簡単すぎるんだ」と強調した。

 シャヒンはまた、ドルトムントのU-17チームやU-19チームで公式戦81試合に出場し、137得点を記録したムココの地に足がついた様子を称賛。「何年前から彼からメッセージをもらい、アドバイスを求められることもあった」と明かすベテランだが、「ユスファに関して、気に入っているのはサッカーに極端なほど集中しているところ。僕は彼がそれをキープすると確信している。彼と会話すると、かなり落ち着いているという印象を受けるんだ」と続けた。

 一方、これまではその驚異の得点力が騒がれ、メディアでも次世代のスーパースターとしての報じられ続けてきたムココだが、シャヒンは今後についてこのようにも語った。

「ユスファは今までいつも太陽に照らされていて、雨の日を経験していない。でもそういう雨の日は必ず来る。その時、大事になるのは側にいてくれて、ネガティブな報道が付き物であるという意識をもたせる人たちがいることだろう。ユスファは試合に負けることもあるだろうし、がら空きのゴールを外すことだってあるだろう。ロベルト・レヴァンドフスキですらそのような経験をしなければいけなかったからね」

 なおドルトムントは21日に行われるブンデスリーガ第8節で敵地でヘルタ・ベルリンと対戦。ルシアン・ファーブル監督はムココをメンバーに加えるのだろうか。

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