beacon

「とんでもない間違いを犯した」サッリが2年前のチェルシー指揮官退任を後悔

このエントリーをはてなブックマークに追加

 今夏からラツィオの指揮官を務めるマウリツィオ・サッリが5日、イタリアメディア『スポルティタリア』のインタビューに応じてチェルシー時代の後悔を口にした。

 サッリは指導者としての長い下積み期間を経て、2014-15シーズンにエンポリでセリエAデビューを飾ると翌年にナポリへとステップアップ。3シーズン連続でチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得するなど実績を残したのち、2018年夏にチェルシー指揮官に就任した。

 プレミアリーグでは3位、ヨーロッパリーグ(EL)では優勝を果たすが、母国イタリアへの帰国を希望してシーズン終了後に契約を解除。マッシミリアーノ・アッレグリの後任としてユベントス指揮官の座に就いた。サッリはこの決断について、大きな過ちであったと振り返る。

「チェルシーではとんでもない間違いを犯してしまった。私はあらゆる犠牲を払ってでもイタリアへ戻ろうしてしまった。(ディレクターの)マリーナ(グラノフスカヤ)は、私がチェルシーを去ることに頑なに反対していたが、私はどうしてもイタリアに戻りたかったんだ」

「チェルシーは巨大なクラブであり、その後に数年をかけて私にフィットしそうな若手を多く獲得している。(ティモ)ベルナーや(カイ)ハベルツ、(メイソン)マウントや(ハキム)ジヤシュなど私のシステムに合いそうな選手ばかりがやってきた。私がいた時は(ロマン)アブラモヴィッチが英国に入国できず、オーナーが現場に不在という特殊な1年だった。かなり難しい状況で、マリーナは山ほどの問題を解決しなければならなかった」

■教え子ジョルジーニョを絶賛「彼だけを見て」

 続いてサッリは、ナポリからの教え子であるチェルシーMFジョルジーニョについて言及すると、プレーを絶賛した。

「彼がバロンドール候補に? もしEURO(ユーロ)2020でも優勝できたら、間違いなく候補になるだろう。誰もが理解できるわけではないだろうが、彼は洗練された選手だ。試合において彼だけを注視してみて欲しい。非常に上手くて頭も良く、すべてが簡単そうに見えてしまうから、見栄えはあまりしないかもしれない。そこが彼の偉大さなんだ。それに非常に頭が良いから、すべてに適応できる」

 最後にサッリは自身の後任としてユーベの指揮官に就任し、シーズン終了後に解任されたピルロに言及。「(ジョゼップ)グアルディオラ効果による弊害だろう。1人の特例が規則になってしまった。若手指揮官は経験がないため、成長を経なければキャリアを台無しにしてしまうことになる」と見解を示した。
●セリエA2020-21特集
世界のサッカー情報はgoal.com

TOP