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マジョルカ復帰の久保建英にホームの声援…開幕戦は健闘ドロー

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ソン・モイス凱旋を果たしたMF久保建英

[8.14 ラ・リーガ第1節 マジョルカ 1-1 ベティス]

 ラ・リーガは14日、開幕節を各地で行い、MF久保建英が2年ぶりに復帰したマジョルカベティスと対戦した。マジョルカは前半、新加入DFブライアン・オリバンの移籍後初ゴールで先制したが、後半にセットプレーから失点して1-1のドロー。久保は後半16分から復帰後初出場を果たし、久々の入場となったサポーターからの声援を受けた。

 2年ぶりにラ・リーガ1部に帰ってきたマジョルカの栄えある開幕節。期限付き移籍での加入が発表されたばかりの久保はベンチに控え、GKマヌエル・レイナ、MFサルバ・セビージャ、MFイドリス・ババ、MFダニ・ロドリゲスら、久保が前回所属していた2019-20シーズンにも在籍していた選手たちが先発に名を連ねた。

 対戦相手は昨季6位と躍進を果たしたベティス。名将マヌエル・ペジェグリーニ監督の下、今季はUEFAヨーロッパリーグ(EL)出場権も獲得している強豪だが、立ち上がりから主導権を握ったのは、強固な4-1-4-1の守備ブロックから強力なカウンター攻撃を仕掛けるマジョルカだった。

 久保とともにヘタフェから加入したFWアンヘル・ロドリゲスが最前線で機敏に動き、速攻の先陣を切ると、S・セビージャとMFイニゴ・ルイスのインサイドハーフが効果的にボールを配給。また久保がレギュラー争いを繰り広げるであろう右サイドでは、FWジョルディ・ムブラがスピードに乗った積極的なドリブル突破で好機を連発した。

 そして前半25分、マジョルカが試合を動かした。右の低い位置でパスを受けたS・セビージャが斜め前にパスをつけると、これを受けたD・ロドリゲスがうまく左足に持ち替えてスルーパスを供給。左から抜け出したB・オリバンが絶妙なタイミングで反応し、左足ダイレクトでネットを揺らした。

 ところが前半はこの1点にとどまると、後半は一転してベティスのペース。サイドを広く使った攻撃に対し、マジョルカ守備陣は大きく引かされ、後半14分にセットプレーから追いつかれる。ペナルティエリア際右からのMFナビル・フェキルのFKに反応したのはFWフアンミ。角度のないファーサイドで頭で合わせ、スコアは1-1となった。

 すると後半16分、背番号17のユニフォームに身を包んだ久保に出番が訪れる。A・ロドリゲスとS・セビージャが下がり、MFアマス・エンディアイエとともに本拠地ソン・モイスのピッチへ。システムは4-4-2に変更され、左サイドのポジションに入った。この日はホームのサポーターにとってコロナ禍初めての有観客試合。久保の2年ぶりの凱旋出場に、この一戦でもひときわ大きな個人チャントの声援が送られた。

 その後、主導権は引き続きベティスが握ったが、久保はカウンターからの単独突破でファウルを獲得する場面も。また右サイドにポジションを移した後半30分には、直接FKのチャンスでキッカーを務め、強烈なシュートを放った。それでも最後まで決定機に関わることはできず、そのままタイムアップ。残留を狙う2021-22シーズンは引き分けからのスタートとなった。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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