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元同僚が語るインテル指揮官シモーネ・インザーギ「絶対に指揮官になれない選手に見えた」

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シモーネ・インザーギ監督

 元イタリア代表GKのアンジェロ・ペルッツィ氏が、イタリア紙『コリエレ・デロ・スポルト』のインタビューに応じて元同僚のシモーネ・インザーギ監督について語った。

 インザーギ監督は今夏、アントニオ・コンテが退任したインテルの指揮官に就任。ここまでセリエA7試合を終えて5勝2分で3位とまずまずの成績を残している。そんなインテル新指揮官について、現役時代の元同僚で昨シーズンまでラツィオのチームコーディネーターとしてインザーギを支えたペルッツィ氏が語った。

 元同僚の指揮官への華麗なる転身は予想外だったと明かす。

「監督の彼は選手の時と真逆だよ。“絶対に指揮官になれない選手”を挙げるように言われたら、きっと真っ先に『シモーネ』と答えていたはずだ。選手時代の彼はまるで小僧で、笑ってふざけて一日を過ごし、その日のことしか考えていなかった。それが大人になって成熟し、責任感もついた。意地っ張りなところもあるけど毎日のように研究し、細部を徹底し、決断も下せるトップクラスの指揮官になった」

「ある日、私は彼にこう言った。『シモ、もし偉大な指揮官になりたいなら、くだらないことにも注意を払い、あらゆる質問に対してはっきりとした回答ができなければならない。シー(イエス)かノーのどちらかだ。あいまいな答えは絶対ダメだし、もう少し先になどと答えを先送りしてもダメだ』。私自身は指揮官を務めたことはない。夜は眠りたいからね。責任が重すぎる仕事だし、緊張やあらゆる方面からのプレッシャーに耐えられない」

続いてペルッツィ氏は、監督としてのインザーギ監督について語りつつ前任のコンテ氏と比較した。

「選手に対して優しく接することもあれば、威厳を示すこともできる。特にピッチでは結果と勝利を求めて豹変し、殴り合いになりそうなくらい緊張感があるよ。シモーネとコンテでは確かに性格もキャリアも違う。しかし、シモーネには勝者にふさわしい気質がある。このインテルなら2連覇できる要件はそろっている。コンテであろうと、シモーネであろうと違いはないはずだ」
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