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ケディラ氏が考えるC・ロナウドがラングニック・サッカーにフィットしない理由「正直言うと…」

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 元ドイツ代表のMFサミ・ケディラ氏はクリスティアーノ・ロナウドラルフ・ラングニック監督のマンチェスター・ユナイテッドではいまいち本領を発揮できていないことについて自身の見方を述べた。アメリカ『ESPN』がコメントを紹介している。

 2014年ブラジル・ワールドカップで世界王者にも輝いたドイツ代表では77キャップを記録したケディラ氏は昨夏に現役生活に終止符。現在34歳の同氏は、2010年夏から5年間レアル・マドリーで、2015年夏から昨年の冬までユヴェントスで合計7年半ほどロナウドとともにプレーし、数々のタイトルを獲得した。

 そんなケディラ氏だが、昨夏マンチェスター・ユナイテッドに復帰したロナウドについて「私は2人のクリスティアーノに会っている。1人目はレアル・マドリーでの彼だ。まだ少し若くて、ちょっとばかり不安で、エゴイストでもあった。悪い意味でのエゴイストではないよ。ストライカー特有の感じのね…当時はまだ自身のパーソナリティを見付けなければいけなかった」と回想。このように続けている。

「そして2人目はユベントスへ移籍してからの彼だ…明らかにリーダーに成長していた。その時もゴールを決めるためのエゴが強かったが、もっとチームメイトたちをプッシュし、彼らを良くするように助けていた。ピッチ外でははるかにリラックスした感じでより大人になっていたが、ピッチ上ではいつも通りに集中し、以前と同じようなインテンシティを見せていた」

 各クラブでゴールを量産してきた世界的スターだが、昨年12月上旬に就任したラルフ・ラングニック監督の下ではそれほどのインパクトを残せていない。ケディラ氏はそれについて次のような見解を述べている。

「正直言うと、クリスティアーノや(リオネル)メッシ、或いはネイマールと同じチームだと、自分たちはほとんどの時間は10人で守らなければいけない。彼らを休ませなければいけなく、彼らはディフェンダーではないからだ」

 そういった存在にはプレースタイルを合わせなければいけないかもしれない。

「(ジョゼ)モウリーニョはそうしたし、(カルロ)アンチェロッティもそうした。ボックス内ではロナウドにボールを渡し、彼のために戦い、彼のために走り、彼のために何もかもやらなければいけない。そいうアイデアを伝えなければいけない。何故かと言うと、彼がおそらく決勝点を奪って、3ポイントを獲得してくれるからだ。クリスティアーノに伴う妥協はそういうところにある」

 “ゲーゲンプレス“の生みの親の1人として知られるラングニック監督。ケディラ氏は具体的な指摘を控えるも、ロナウドはオフ・ザ・ボールでは11人とも連携してプレスに入るシステムにはフィットしないことを暗示した。

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