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市場価値144億円のミランの新星レオン「神様が与えてくれた才能に感謝。次の波へ準備」

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FWラファエル・レオン

 ミランに所属するポルトガル代表FWラファエル・レオンが、27日付のイタリア紙『コリエレ・デラ・セーラ』のインタビューに応じて語った。

 23歳のレオンは2019年夏にリールからミランへ加入。ステファノ・ピオリ指揮下の若手主体のチームで目覚ましい成長を遂げ、名門クラブの11年ぶりリーグ優勝に大きく貢献した。移籍市場における価値は1億ユーロ(約144億円)近くにも及ぶと言われる若きポルトガル代表FWだが、謙虚な姿勢を貫く。

「とんでもない。僕はそういうことは考えないようにしている。本物の僕の価値は別のものだと思っているよ。神様が与えてくれた才能だから、感謝して無駄にしないように懸命に努力を続けなければならない。インスタグラムでは100万人のフォロワー? 確かにうれしいことだし、若者の模範になれることは光栄だ。だが僕はサッカー選手であり、FW。一番うれしい数字はピッチにおける成績の数字だよ」

 セリエA王者へとシンデレラストーリーを駆け上がったレオンの成功の秘訣は、自身の考え方にある。

「物事に対して決意をもって向き合うべきなんだ。僕は“サーファー精神”と呼んでいる。波に乗ることができなくても、次の波がやって来る。その時のために準備をしておくべきなんだ。カルチョも人生と同じ。自分の実力を自覚し、常に成長を目指して努力を続けなければならない」

 また、アンゴラにルーツを持つレオンは家族との絆を大切にしていることを明かした。

「僕にとって家族は何よりも大切なんだ。特に母との関係は特別なもので、毎日ビデオ通話をしている。父は違うタイプの性格で何事も正しく行うことが好きなんだ。家族とは深い絆があり、僕は初任給で家をプレゼントしたんだ」

 さらに、ミランFWはコロナ禍の無観客試合やeスポーツに言及しつつ、ミランが優勝を決めた時の熱狂ぶりと比較した。

「観客のいないカルチョは別物だ。これに尽きる。今年はサンシーロへ100万人以上のファンが応援しに来てくれた。それにアウェーの試合でも、レッジョ・エミリアでの最終戦のようにミラノでプレーしているかのように感じた時があった。またミラノに戻ってきた時も、翌日のパレードでも、大勢のファンが出迎えてくれた。僕もプレイステーションは好きだし、eスポーツは今後さらに成長していくと思うが、現実世界のサッカーの試合で得られる感動は比較にならない」

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