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三笘薫のドリブルが“ストップ不可能”な理由は? 元同僚「とにかく恐ろしいのは…」

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元同僚がMF三笘薫について言及

 プレミアリーグを席巻しているブライトンMF三笘薫のドリブルについて、元同僚のDFクリスチャン・バージェスが自身の体験も交えて語っている。イギリス『BBC』が伝えた。

 三笘は2021年夏に川崎フロンターレからブライトンに完全移籍し、1年目はベルギー1部のロイヤル・ユニオン・サンジロワーズに期限付き移籍。リーグ戦21試合の出場で5ゴール4アシストを記録し、チームのレギュラーシーズン1位に貢献した。

 サンジロワーズでともにプレーしたバージェスには忘れられない試合がある。前半の2失点後に退場者を出して1人少ない状況の中、途中出場の三笘がハットトリックを達成し、4-2の逆転勝利を呼び込んだスラン戦だ。

「彼は完全にゲームを支配し、僕たちに勝利をもたらしたんだ。まるでカオル・ミトマのショーのようだった。彼はアンストッパブルだ」

「深い位置でボールをもらい、ピッチ上で長い距離を持ち運んで4点目を決めた。『ワオ、これは特別だ』と思ったのを覚えている。あの時、彼は本当に有能な選手であることを示したんだ」

 バージェスによると、加入した当初は自身を含めて三笘のことはほとんど知らなかったという。同選手は「彼はとても静かな人だった。謙虚でいいヤツだったけど、あまり喋らなかった。ちょっとシャイな性格だったんだ」と振り返るが、ピッチに立つと別人のように輝きを放った。

「彼が走ってきて1対1になると、どうしたらいいのか分からない。彼は外に持ち出しても、あのスピードで回り込んできて、右足でフィニッシュに持ち込むことができる。それをケアすれば、彼は中に入ってファーにパスを出すだろう」

「彼を止めることができた時は、自分がとてもいい選手だと感じられるけど、思ったようにはいかなかったね。僕が望むほどには、そうはならなかったんだ! 彼は多くの能力を持っていて、トップレベルでプレーできることは明らかだった」

 三笘はブライトンに復帰したシーズン序盤こそ途中出場が目立ったものの、今ではレギュラーポジションを勝ち取り、得意のドリブルで相手に脅威を与え続けている。

「彼のチェンジ・オブ・ペースは、とにかく恐ろしい。中に切れ込む時も、また外に出ていく時も、動きが速すぎるし、最初の数歩の加速も速い。致命的だ。最近、(決勝点を挙げたFAカップのリバプール戦で)トレント・アレクサンダー・アーノルドにやっているのを見たけど、簡単そうにやっていたよ」

 バージェスは、三笘の個の力がチーム全体に大きな恩恵をもたらしていたことも指摘している。

「劣勢に立たされた時、『よし、ボールを取り返したらカオルに渡して、彼に任せよう』と考えることもあった。彼がボールを持った途端、相手チームは複数での対応を試みたり、彼のスピードに負けて下がったりしてしまうんだ。おかげで後ろが楽になったよ」

 ベルギーで強烈なインパクトを残し、プレミアリーグの舞台でさらに凄みを増している三笘。バージェスは「日本からベルギーを経由してイギリスに行き、言葉も通じず、家族や友人とも離れ離れになるのは簡単なことではない。彼はそれを全て受け入れ、どんどん良くなっていった。僕は本当に嬉しく思っているんだ」と現在の活躍に喜びを示した。

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