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ブラジルが3大会ぶりのU-20W杯8強へ! マルコス・レオナルドは得点ランク首位タイ4点目、1人退場もチュニジア撃破

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1ゴール1アシストのマルコス・レオナルド

[5.31 U-20W杯決勝トーナメント1回戦 ブラジル 4-1 チュニジア ラプラタ]

 U-20ワールドカップは5月31日に決勝トーナメント1回戦を行った。U-20ブラジル代表とU-20チュニジア代表の対戦は、ブラジルが4-1で勝利。3大会ぶりのベスト8進出を果たした。

 2勝1敗でグループDを首位で通過したブラジルは、グループEを3位で突破したチュニジアと対戦する。序盤からボールを握ると前半10分にPKを獲得。キッカーはここまで3得点を決めているFWマルコス・レオナルド(サントス)だ。冷静にゴール正面に決め切り、先制ゴールを挙げた。レオナルドは今大会4点目で、イタリアFWチェーザレ・カサデイと並んで得点ランク首位タイとなった。

 ブラジルは前半31分に追加点を奪う。後方からの縦パスをレオナルドが収め、相手守備陣を引き付けながら右足ワンタッチで敵陣にボールを入れる。MFアンドレイ・サントス(バスコ・ダ・ガマ)が右足シュートを決め、2-0と点差を広げた。

 ここまで試合を支配し続けたブラジルだが、前半44分に思わぬミスで数的不利に陥る。不用意なパスミスをチュニジアMFモハメド・ダウイ(アルアハリ/エジプト)に奪われると、カウンターを仕掛けられる。たまらずDFロベルト・レナン(ゼニト)がファウル。これが決定的な得点機会の阻止とみなされ、攻守の起点となっていたレナンにはレッドカードが出された。

 10人となったブラジルはハーフタイムにDFカイキ(クルゼイロ)を下げ、DFドウグラス・メンデス(リーフェリング)を投入する。後半に入り、徐々にチュニジアがペースを握り、後半20分過ぎからは立て続けに決定機を作っていく。一方、ブラジルはしたたかに時間を使いながら試合を運び、会場からは何度もブーイングが鳴り響いた。

 すると、チュニジアの粘りがブラジルのゴールに届く。後半32分、ダウイの縦パスにFWラキ・アウアニ(エトワール・デュ・サエル)が反応。トラップから右足ボレーを放ち、ゴール左隅に突き刺した。だが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックから主審もモニターで確認したところ、アウアニのトラップ直後のハンドが認められる。チュニジアの得点とはならなかった。

 そして、ブラジルが点差を広げる。後半アディショナルタイム、長いチュニジアの攻撃を守り切るとロングカウンター。MFマーロン・ゴメス(バスコ・ダ・ガマ)のパスをPA左で受けたMFマテウス・マルティンス(ワトフォード)が右足シュートで3点目を決め切った。

 ブラジルは終盤にA・サントスが最前線を走り切り、ダメ押しの4点目を決める。チェルシーからバスコ・ダ・ガマにレンタル移籍中の新鋭がこの試合2点目を挙げた。

 チュニジアもFWジェブリル・オスマン(サンテティエンヌ)が一矢報いるが、試合はそのまま終了。残り時間を冷静に使い切ったブラジルが4-1で勝利した。

 ブラジルは準優勝だった2015年大会以来3大会ぶりの出場で、8強入りを果たした。6月3日の準々決勝では初出場イスラエルと対戦する。

(取材・文 石川祐介)
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