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古巣・横浜FMとの試合で右SB起用も好アシスト…セルティック岩田智輝は新シーズンに意欲「CLを楽しみにしている」

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DF岩田智輝

[7.19 国際親善試合 横浜FM 6-4 セルティック 日産ス]

 DF岩田智輝は古巣・横浜F・マリノスとの試合に先発出場し、右サイドバックで後半23分までプレーした。「(SBでのプレーは)約2年半ぶり。思い出しながら手探りで、しっかり判断しながらやれた部分もある」。前半42分には右サイドからパスを出し、チーム3点目をアシストした。

 昨季のJリーグMVPはJ1優勝とともに横浜FMを離れ、セルティックに渡った。今夏には期限付き移籍から完全移籍に切り替わり、新シーズンからはより本格的な海外挑戦となる。古巣凱旋の試合では久々の右SB。大分トリニータや日本代表、横浜FMでも経験のあるポジションだが、今回セルティックでは怪我人が出たことでSB起用となった。それも前日に言われたことだという。

「技術的なところ、体力的なところはもっと上げていかないといけない」。久々のポジションにも「一番は試合に出ること」と割り切る。「CBだったり、ボランチだったり、SBができるというのは、自分の良さでもある。このチャンスをしっかりアピールして、もっとできるというところを伝えないといけない」。新シーズンからチームを率いるブレンダン・ロジャーズ監督へのアピールに力を込めた。

 指揮官に右SBでも問題がないことを見せつけた。1-1で迎えた前半42分、セルティックは自陣からパスをつなぎ、FWリエル・アバダが右サイドにパス。岩田はボールを受けながら敵陣PA内を確認し、ダイレクトで折り返す。前田のハットトリック達成をお膳立てした。「去年からセルティックのSBの立ち位置は、ミーティングでも練習でも見ていた。ボランチの選手が持ったとき、あそこにいてくれたら助かると自分も思っていた。理解しながらできたのは大きい」。この半年で培ったものが体に染みついている実感を口にしていた。

 半年ぶりに訪れた古巣のスタジアムには特別な思いもあった。「すごく楽しめたというのが一番。皆さんに挨拶させてもらったけど、やっぱりファミリーをすごく感じた。本当に大好きなクラブだなと思いました」。ユニフォーム交換は事前に約束していたDF松原健と行った。同じくSBを務める松原からは「昨日言われた割にはよくやれていた」と褒められたという。

 古巣との親善試合でもありながら、新監督による新体制も本格始動した。昨季は国内3冠を達成。しかし悔しさも味わった。UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)では4敗2分でグループリーグ敗退。昨年末に加入した岩田は未出場のため、再び欧州CLの舞台に上がることを心待ちにしているようだ。「結果を残すことはもちろん、個人としても欧州CLを楽しみにしている。いかに自分の良さを出してチームに貢献できるか」。新シーズンに向けた意欲を力強く述べた。

(取材・文 石川祐介)
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