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90+15分劇的被弾で日韓戦回避? クリンスマン監督が釈明「勝って日本と戦うつもりだった」

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ユルゲン・クリンスマン監督

[1.25 アジア杯グループE第3節 韓国 3-3 マレーシア]

 ベスト8をかけた日韓戦は実現しなかった。25日、グループリーグ最終節でマレーシアと対戦した韓国代表は後半アディショナルタイム15分に劇的同点ゴールを決められ、3-3でドロー。日本代表との対決が組まれる首位から土壇場で陥落し、決勝トーナメント1回戦ではF組1位との対戦が決まった。

 韓国は試合前の時点で決勝トーナメント進出が決まっていたが、主力選手を起用。累積警告で出場停止にリーチがかかっていたMFソン・フンミン(トッテナム)、DFキム・ミンジェ(バイエルン)ら4選手を先発起用した他、MFイ・ガンイン(パリSG)も先発に送り込み、本気モードでこの一戦に臨んだ。

 チームは前半を1-0で折り返した後、自陣でのボールロストやカウンターから立て続けに2失点を喫し、苦しい展開を強いられたが、後半38分にMFイ・ガンインの強烈なFKで相手GKのオウンゴールを誘うと、同アディショナルタイムにソン・フンミンのPKで再逆転。他会場で首位のヨルダンが敗れたため、ラウンド16での日韓戦が大きく近づいていた。

 ところがVARレビューが相次いで行われた影響により、試合が大幅に伸びた後半アディショナルタイム15分、マレーシアのパスワークに中盤を崩されると、精度の高いミドルシュートを決められて失点。ここまで2戦2敗だった初出場のマレーシアに歴史的な勝ち点1を献上し、グループ2位で終える形となった。

 試合後、記者会見に出席したユルゲン・クリンスマン監督は日本戦を避けたかったのかという質問に対し、苦笑いで「日本との対戦を避けたかったわけではない。1位で通過するのが目標だった。チームもそういうプレーをしていたと思う」と釈明。「チームは押し込みに押し込み、多くのチャンスを作り出した。マレーシアが本当によく守っていた」とマレーシアの守備を称えつつ、「我々はこの試合に勝つべきだったし、次のラウンドで日本と戦うつもりだった」と語った。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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