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カラバオ杯決勝進出のチェルシー、“優勝特典”のECL出場権を放棄する可能性…理由はUEFA財務規則にあり

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チェルシーが決勝前に悩みの種

 チェルシーは25日にカラバオカップの決勝・リバプール戦を行う。プレミアリーグで10位と低迷するなかでこの大会に優勝すると来季のUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)に出場できるが、その権利を放棄する可能性があるという。『ザ・アスレチック』の情報をもとに『トーク・スポーツ』や『デイリー・メール』などが伝えている。

 チェルシーは近年大型補強を敢行するなど積極的な支出とともに強化を試みながら、プレミアリーグが“直近3年間で1億500万ポンド(約200億円)以下の損失”と定める財務規則を遵守している。しかし欧州サッカー連盟(UEFA)が主催大会への参加クラブに適用する財務規則はプレミアリーグよりも厳しく、“直近2年間で6850万ポンド(約103億円)以下の損失”となっており、この基準だと違反する見込みだという。

 UEFAの財務規則を守るためには複数の選手を放出して利益を上げることが必要になるとされている。その一方、他のUEFAクラブ競技会と比べてECLで得られる賞金や注目度は低い。ECLに出場するメリットよりも戦力が低下したままプレミアリーグを戦うデメリットの方が大きいという見方も。チェルシーはECLの出場権を得た場合に財務状況をあえて改善せず、ECL出場権の剥奪処分を受け入れることもありえるようだ。

 過去にはミランが同様の状況でUEFAヨーロッパリーグ(EL)の出場権を剥奪されたことがある。19-20シーズンのELに出場できなかったものの処分を受け入れることで戦力の低下を抑制し、翌シーズンはセリエAで2位となり、その1年後にはリーグ優勝を果たしている。

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ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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