スウェーデンリーグが各クラブからの反発を受け、VARを導入しないことを決定したようだ。スウェーデンサッカー協会のフレドリック・ラインフェルト会長が現地メディア『スポーツ・ブラーデット』の取材で明かした。

　ラインフェルト会長は国内リーグにVARを導入することを目指していたが、クラブやファンは世界中で毎週のように議論を巻き起こすシステムを好んでいないという。ほとんどのクラブが反対派であり、サポーターが「VARにNOを」と書かれた横断幕を掲げる反対運動も起きていた。

　一連の反応を踏まえ、会長は「前回の議会ではVARに関する提案をしなかったし、今後も持ち込むことはないと思う」とコメント。欧州サッカー連盟(UEFA)からも導入を義務とする指示は受けておらず、「我々はこのテクノロジーの導入を望んでいない」として導入しないことが決まった。

　英メディア『スポーツ・バイブル』はこの決定に対して「スウェーデンのサッカーファンにとって大きな勝利であることを表す」と伝えている。