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ドイツ勝利もポドルスキがバラックの頬殴る

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Text alert@ケルン

 1日、2010年南アフリカW杯予選ウエールズ対ドイツ戦が行われた。ドイツがミヒャエル・バラックの素晴らしいロングシュートで先制し、さらにウエールズのオウンゴールで2-0の勝利を挙げた。

 試合は圧倒的にドイツが支配する展開で、妥当な勝利といえる。しかしながら試合内容よりも、関心が集まったのは73分、ルーカス・ポドルスキが交代で外へ出て行こうとしたときである。ポドルスキとキャプテンのバラックの間に小競り合いが起きたのである。
 このシーンについて、2日付ドイツビルド紙では「ポドルスキ、バラックの頬を殴りつける」と報じている。

 73分に何が起きたのか? このとき、ドイツ代表のレーフ監督より、ポドルスキの交代が指示される。交代でピッチを後にしようとしたポドルスキに対して、バラックが駆け寄り、何やら怒鳴りつけた様子。不快感をあらわにするポドルスキをバラックが押しのけようとしたその瞬間に、ポドルスキがバラックの左の頬を叩いたのである。これに対して、怒りをあらわにしたバラック、生意気な表情で何やら文句を言うポドルスキ。
 ペア・メルテザッカーフィリップ・ラームが間に入り、何とかその場は収まりポドルスキは外へ出てゆく。

 試合後のインタビューでポドルスキは「ピッチ上ではよくあることだよ。後で二人で話すよ。あれは、ただ払いのけただけ(殴ってはいないの意)」とコメントするとインタビューアにろくな挨拶もせずに不貞腐れてその場を離れた。
 これに対して、キャプテン・バラックは「彼はまだ成長途中にある選手。まだまだ学ばなければならないことばかり。ただ彼にちょっと説明すべきことがあっただけだけど、彼はそれを聞き入れようとしなかった。戦術的なことだったんだけどね。あんな手荒なまねは許されない」と落ち着いてコメントしている。

 再びドイツ代表で内紛が起きるのか? 8月12日と9月9日にはアゼルバイジャンとの試合を控える同チームであるが、10月10日に控えるロシア戦に余裕を持って臨みたいところ。今後の二人の関係がチームに悪影響を及ぼさなければいいのだが……。
 
(文 福岡正高)

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