カターニアFW森本貴幸が22日、リーグの冬期休暇を利用して一時帰国した。だが23日付のスポーツニッポンによると、何とロストバッゲージしてしまうトラブルに巻き込まれという。

　イタリアから十数時間かけて帰国したが、成田空港で届くはずの自分の荷物が見当たらなかった。それでも森本は「貴重品?　大丈夫だと思います」とまったく慌てた素振りはなかったという。

　森本にとってはロストバッゲージは“吉兆”。U-23日本代表に初招集となった08年5月のトゥーロン国際大会でも直前にトゥーロン空港でロストバッゲージの被害に。しかし、動揺することなく、強豪フランスからゴールを奪うなど活躍。北京行きを確実なものにした。

　「自分が決めていれば負けない試合もあった。(最近11試合で)得点が取れていないので、そのへんを高めたい」と来年に向け、さらに決定力アップを誓った森本。このトラブルが“確変”の予兆となることを期待したい。

(文　近藤安弘)