[6・24 10年W杯GL・F組 スロバキア 3-2 イタリア エリス・パーク]

　06年大会王者・イタリアが敗退―。24日、10年W杯南アフリカ大会グループリーグF組最終戦のスロバキア対イタリア戦がヨハネスブルクのエリス・パークで行われ、同組最下位のスロバキアがFWロベルト・ビッテクの2ゴールなどにより3-2で勝利。グループ2位へ浮上したスロバキアが決勝トーナメント進出を決めた一方、イタリアは2位タイからグループ最下位に転落し、グループリーグ敗退が決まった。

　ここまで1分1敗でグループ最下位に沈むスロバキアと2分で2位タイの前回王者・イタリアとの一戦。決勝トーナメント進出を懸けた注目の戦いは、前半25分にスロバキアが先制した。イタリアMFダニエレ・デ・ロッシの軽率なパスを敵陣中央でカットしたスロバキアは、ペナルティーアークへのラストパスに走りこんだFWビッテクが右足シュートをゴール左隅へと沈めた。

　スロバキアはさらに後半28分、MFマレク・ハムシクのラストパスをニアサイドへ詰めたビッテクが押し込み2-0とする。イタリアは36分にFWファビオ・クアリャレッラのシュートのこぼれ球をFWアントニオ・ディ・ナターレが左足で押し込み1点差とするが、スロバキアは44分、右スローインから途中出場のMFカミル・コプネクが鮮やかなループシュートを決めて再び突き放す。
　イタリアはロスタイムにクアリャレッラの右足ループで再び1点差としたが反撃もここまで。前回王者・イタリアが74年西ドイツ大会以来36年ぶりとなるグループリーグ敗退へと追い込まれた。

(文　吉田太郎)

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