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3度目の正直ならず…ファン・マルバイク監督「結果を受け入れるのは難しい」

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[7.11 W杯決勝 オランダ0-1(延長)スペイン サッカーシティ]

 3度目の正直はならなかった。32年ぶり3度目の決勝進出を果たしたオランダは74年、78年大会に続く準優勝に終わった。「人はより強いチームが勝っただけだと言うかもしれない。それでも、W杯決勝で負けるという結果を受け入れるのは難しい」。ベルト・ファン・マルバイク監督はそう言ってうなだれた。

 豊富な運動量と激しいプレスでスペインのパス回しを封じた。チャンスがなかったわけでもない。後半17分にはMFウェズレイ・スナイデルのスルーパスに抜け出したFWアリエン・ロッベンがGKと1対1となる決定機。しかし、左足のシュートはGKカシージャスのスーパーセーブに阻まれた。

 後半38分にもロングフィードをFWロビン・ファン・ペルシーが頭でつなぎ、再びロッベンが抜け出しかけた。DFプジョルと競り合いながらゴールに迫るが、シュートは打ち切れず。「スペインの方がたくさんのチャンスをつくっていた。しかし、ロッベンにも2度、ゴールを決めるチャンスがあった。もし彼がそれを決めていれば、我々が世界チャンピオンだった」。指揮官はそう強がったが、千載一遇のチャンスをものにするしかスペインに勝つ術がない中で、相手にとって危険な選手がロッベンだけでは苦しかった。

 DFジョバンニ・ファン・ブロンクホルストは「中盤で相手にスペースを与え過ぎたかもしれない。しかし、私は今でもこのチームのことを誇りに思っている」と言った。あと一歩届かなかった世界の頂点。夢の続きは4年後に持ち越された。

<写真>表彰を受けた後、ファンマルバイク監督はメダルを外してピッチへと降りていった

(取材・文 西山紘平)

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