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[FA杯]マージーサイドダービーを制し、リバプールが決勝進出!!

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 14日、FA杯は準決勝の1試合、エバートンとリバプールによるマージーサイドダービーがウェンブリースタジアムで行なわれた。前半24分に相手のミスからFWニキチャ・イェラビッチのゴールで先制したエバートンだったが、後半17は逆にミスからFWルイス・スアレスにゴールを許してしまう。さらに後半42分にはセットプレーからFWアンディ・キャロルに決勝点を決められた。結局2-1でリバプールが勝利し、決勝にコマを進めた。

 立ち上がりから、キャロルが存在感を示す。前線でターゲットとなったキャロルは、前半3分にMFジェイ・スピアリングのシュートを引き出し、同14分にもDFマルティン・シュクルテルのシュートチャンスを演出する。だが、この決定機を生かせないことが、高くつく。

 前半24分、GKティム・ハワードが前線に蹴ったロングボールをイェラビッチがフリックオンする。このボールが流れたところには、リバプールの2CBダニエル・アッガージェイミー・キャラガーがいたが、対応に迷いが生じる。2人がお見合いしたボールを慌ててキャラガーがクリアしたが、これがMFティム・ケーヒルに当たり、ゴール前に走り込んでいたイェラビッチに渡った。この決定機をイェラビッチが冷静に決めて、1-0とエバートンがリードする。

 後半、リバプールのケニー・ダルグリッシュ監督は右サイドにMFスチュワート・ダウニングを配置する。すると開始直後、縦に抜け出したダウニングが、ゴール中央にクロスを送ると、キャロルがファーサイドでフリーになり強烈なヘディングシュートを放つ。絶好の得点機だったが、キャロルのヘッドは左に外れて行った。

 それでも、キャロルは体を張り続ける。そして後半17分には、ロングボールをキャロルがヘディングで競ると、ボールはエバートンのDFシルバン・ディスタンが回収する。相手のプレスを嫌ったディスタンは、GKティム・ハワードにバックパスを出したが、このボールをスアレスが狙っていた。勢いの弱いバックパスをかっさらったスアレスは、ティム・ハワードとの1対1を制し、右足アウトサイドで同点ゴールを流し込んだ。前半からDFヨン・ヘイティンハとボールのない所でも競り合い、エバートンファンからブーイングを浴びたウルグアイ人ストライカーが強烈なお返しをする。

 この得点で勢いの出たリバプールは、後半34分にもキャロルがチャンスを得るが、左足で放ったシュートは、わずかに枠を外れて行った。不屈のストライカーに、再びチャンスが訪れたのは同42分だった。途中出場のFWクレイグ・ベラミーのFKをバックヘッドで流すと、これが決まってリバプールが勝ち越した。その直後にもリバプールはスアレスのボールキープからFWマキシ・ロドリゲスが決定機を迎えるも、ダメ押しゴールは挙げられなかった。

 それでも、キャロルの挙げたゴールを守り抜いたリバプールが2-1で勝利し、決勝進出を決めた。過去に7回のFA杯優勝を遂げたリバプールは、明日15日に行われるトッテナム対チェルシーのロンドンダービーの勝者と、決勝で対戦する。

エバートン 1-2 リバプール
[エ] ニキチャ・イェラビッチ (72分)
[リ]ルイス・スアレス(62分)、アンディ・キャロル(87分)

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