beacon

クラシコの反動?バルサ、レアルはそろって4強で散る

このエントリーをはてなブックマークに追加

 これがクラシコの反動なのか。UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)の本命とされていたバルセロナに続いてレアル・マドリーも準決勝で姿を消した。スペインの2強がそろって4強敗退。21日に行われたリーガ・エスパニョーラ第35節で激突した両チームは、CL準決勝第1戦を含め1週間で3試合のビッグマッチを戦った。肉体的、精神的な疲労がないはずはなかった。

 史上初の欧州CL連覇を目指したバルセロナはボール支配率で72%対28%、シュート数も17本対7本と、バルサらしいパスサッカーで中盤は支配していた。その中心にいたのはやはりMFシャビだ。抜群のボールコントロールと正確な長短のパスで攻撃を組み立て、リズムをつくったが、フィニッシュが決まらない。FWメッシのPK失敗もあり、10人のチェルシーの前に屈した。

 レアルは120分間の激闘の末、PK戦で力尽きた。前半14分までに2点を奪い、2戦合計3-2と逆転しながら前半27分に追いつかれる。後半30分からはMFカカを投入し、再び勝ち越しゴールを目指したが、1点が遠かった。週末にクラシコを制したレアルだが、バイエルンは週末のブンデスリーガで主力の大半を温存。その差がなかったとは言い切れない。

 バルセロナのシャビも、レアルのカカも、真っ白なスパイクを履いて欧州CLファイナルを懸けた大一番に臨んでいた。22日に行われたプレミアリーグで2得点を挙げたマンチェスター・UのMFナニはインフロントの部分が赤くカラーリングされていたが、シャビのホワイトシューズはつま先部分が赤く、カカはインサイドが赤かった。

 クラシコで明暗を分けた両チームが、欧州の舞台からともに姿を消した。しかし、まだシーズンは終わっていない。クラシコを制し、4シーズンぶりの覇権奪回に大きく前進したレアル。残り4試合で勝ち点7差を追うバルセロナは、25日にビルバオとのコパ・デル・レイ決勝も控えている。CLのタイトルは逃しても、目の前にある次のタイトルを手にするため、歩みを止めることはできない。

TOP