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実年齢31歳のロシツキー「僕のサッカー年齢は29歳!!」

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 06年にドルトムントからアーセナルに加入したMFトマシュ・ロシツキーは、過去最高のプレーを見せている。6シーズン目にしてようやく理想的なポジションを見つけることができたと、チェコ代表MFは語る。

 MFセスク・ファブレガス(現バルセロナ)やMFサミル・ナスリ(現マンC)がチームを離れる中で、チームが3位に浮上できているのも、31歳の彼の活躍があってこそだ。ロシツキーはアーセナルの中盤の3人の中で、最も攻撃的な役割を与えられてプレーできていることが、自身の良いプレーを引き出していると語った。

「3人の中で最も前でプレーできている。そこで相手の中盤と最終ラインの間に入り込もうとしているんだ」とアーセナルマガジンに語った。

「チームがボールを保持しているとき、僕はFWのロビン(・ファン・ペルシー)の近くにいる。それから僕はさらに前線に行って、相手の守備を広げるんだ。これがすべてを変えたとは言い切れないけどね。でも、ボスが僕に求めていることが、ピタリとはまっていることは認めるよ」

 チームにとっては決して順風満帆なシーズンではなかった。それでも、ロシツキーは「僕にとっては良いシーズンだったと思う」と振り返る。「ただ、最初の数カ月は2回ケガをしてしまったから、良い状態でプレーできなかった。今は監督が与えてくれているリズムで楽しめているよ」

 試合に向けて、アプローチを変えたわけではない。それでも、以前よりチームに溶け込めているという実感も話す。

「試合に向けた準備も、トレーニングでの心がけも、何一つこれまでとは変わっていないよ。ときどき、選手を見ていると『いきなり、こんなことや、あんなこともできるようになったぞ』と思うことがあるよね。それが違いを感じさせるんだと思う。でも、僕に関しては、そういうことは起きていないよ」

「だから、何でうまくいっているのか?と聞かれると答えに困るよね。あえて言うならチーム全体が良いサッカーをしていて、その中でうまく機能できているからかな。一緒にプレーすることを楽しめているし、それが大きいと思うよ」

 ロシツキーは、今後も自身がトップレベルで長い期間、プレーできると信じている。そして、09年に長期離脱を強いられたケガが、選手生命を長くするのではないかと考えているという。

「衰えは感じないよ。(体力測定の)数値も変わっていない。今と、多分5年前に違いはないはずだよ。僕の年齢は31だ。でも、サッカー年齢では29歳だ。僕は2年間、ケガでプレーしていないからね。だから、僕と年齢の話をするときは、サッカー年齢で話をしよう」

「僕はもっともっといろいろなことができると思っている。どうなるか見てみよう。でも、今はすごく楽しくプレーできているし、今後もこの状態を保ちたいね。まだまだ何年もプレーできると思っているよ。ライアン・ギグスやポール・スコールズを見れば、僕の言いたいことは分かるでしょ。彼らがあの年齢でマンチェスター・Uに与えている影響は大きいし、僕にとって良いお手本だと思うよ。可能性はあるでしょ。もちろん、僕の健康状態にもよるだろうけどね」

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