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プレミアリーグ第36節1日目:アーセナル、ニューカッスルが勝てず、4位争いが激化

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 プレミアリーグは28日、第36節1日目の7試合を各地で行った。欧州CL出場権を争うアーセナルとニューカッスルが勝利できないなど、波乱の多い1日となっている。

 最大のサプライズは、残留争いの真っただ中にいるウィガンと欧州CLに出場できる4位にいるニューカッスルの対戦だ。ウィガンは、ここ7試合で5勝1分け1敗と残留に向けて、勝ち点を積み上げている。しかも、5勝のうちの3勝は、リバプール、マンチェスター・U、アーセナルという格上のクラブから挙げたものだ。

 好調のウィガンは、前半からニューカッスルを圧倒する。前半13分にMFビクター・モーゼスが、右サイドからのクロスをバックヘッドで忌めて先制する。同15分にもビクター・モーゼスがゴール前のこぼれ球反応して2点目を挙げると、36分にもFWショーン・マロニーが左サイドから逆サイドのゴールネットに丁寧なシュートを決めてリードを広げる。さらに前半ロスタイムにもFWフランコ・ディ・サントにループシュートを決めて、4-0と前半だけで試合を決めた。結局、後半もニューカッスルに得点を許さずにウィガン。勝ち点を3伸ばし、16位に浮上。得失点差も重要になってくる中で、4得点を挙げたことも、大きな意味を持ってきそうだ。一方のニューカッスルは勝ち点が62のままで、29日に試合を控える5位トッテナム(勝ち点59)と6位チェルシー(勝ち点58)を喜ばせる結果に終わっている。

 また、勝ち点65で3位につけるアーセナルも、アウェーでストーク・シティに引き分けており、勝ち点1を上積みするにとどまった。前半10分、FWピーター・クラウチのヘッドで先制されると、その5分後にはFWファン・ペルシーのゴールで同点に追いつく。しかし、その後は決定機を生かせずに、1-1のまま試合を終えた。

 残留争いでは、日本代表FW宮市亮を擁するボルトンが、敵地でサンダーランドと2-2で引き分けている。宮市は後半に途中出場し、何度かチャンスをつくった。この結果ボルトンは、29日にチェルシー戦を控えるQPRと勝ち点34で並んだが、得失点差で10の差があるため、降格圏内の18位のまま。残り2節で現在の順位をひっくり返せるか。また、勝ち点36で15位につけるアストン・ビラも、勝利を挙げたいところだったが、WBAとスコアレスドローに終わり、1試合消化が少ないボルトンと勝ち点3のまま。安心できない状況は続く。

 その他の試合では、7位のエバートンは、9位のフルハムと対戦。絶好調のFWニキチャ・イェラビッチの2得点もあり、4-0とエバートンがフルハムを圧倒している。スウォンジーは、降格の決まったウォルバーハンプトンとホームで対戦。前半のうちに4-2とリードしていたスウォンジーだが、勝利に執念を見せるウルブスが同点に追いつき、4-4で試合を終えた。敵地でノリッジと対戦したリバプールは、FWルイス・スアレスのハットトリックで勝利を手にし、ライバルのエバートンと勝ち点差2をキープ。残り3試合での逆転を狙う。

エバートン 4-0 フルハム
[エ]ニキチャ・イェラビッチ2(7分、40分)、マルアン・フェライニ(16分)、ティム・ケーヒル(60分)

ストーク・シティ 1-1 アーセナル
[ス]ピーター・クラウチ(10分)
[ア]ロビン・ファン・ペルシー(15分)

サンダーランド 2-2 ボルトン
[サ]ニクラス・ベントナー(36分)、ジェームズ・マクリーン(55分)
[ボ]ケビン・デイビーズ2(26分、70分)

スウォンジー 4-4 ウォルバーハンプトン
[ス]オルランディ(1分)、ジョー・アレン(4分)、ネイサン・ダイアー(15分)、ダニー・グレアム(31分)
[ウ]スティーブン・フレッチャー(29分)、マット・ジャービス2(33分、69分)、デビッド・エドワーズ(69分)

WBA 0-0 アストン・ビラ

ウィガン 4-0 ニューカッスル
[ウ]ビクター・モーゼス2(13分、15分)、ショーン・マロニー(36分)、フランコ・ディ・サント(45+2)

ノリッジ 0-2 リバプール
[リ]ルイス・スアレス3(24分、28分、82分)

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