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プレミアリーグ第37節1日目:3位・アーセナルがまさかの足踏み。来季の欧州CL出場に暗雲

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 プレミアリーグは5日、第37節1日目の1試合を行った。ホームに14位・ノリッジを迎えた3位アーセナルは、FWロビン・ファン・ペルシーが2得点を挙げたが、後半40分にFWスティーブ・モリソンに同点ゴールを浴び、3-3の引き分けに終わった。

 リーグで6位のチェルシーが、仮にUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)で優勝した場合、4位のチームには来季の欧州CLの出場権が与えられない。そのため、3位の座を確保したいアーセナルは、その座を争うトッテナム、ニューカッスルが翌日に試合を控える状況で、勝ち点3を加えたい所だった。

 前半2分には、MFトマシュ・ロシツキーのパスを受けたMFヨッシ・ベナユンが右サイドにパスを出すと見せかけて、シュートを決めた。幸先よくアーセナルが先制する。ところが、同12分にはノリッジが右サイドからの低いクロスをMFウェズリー・フラハンが決めて同点に追いつく。勢いづくノリッジは、同27分にも速攻から追加点を挙げる。FWグラント・ホルトのシュートがブロックされたが、ボールは浮き上がってGKボイチェフ・シュチェスニの頭上を越えて、ノリッジに2点目が入った。

 ビハインドを背負ったアーセナルに、さらなるアクシデントが襲う。前半33分にDFバカリ・サニャが負傷し、交代を強いられる。試合後にアーセン・ベンゲル監督は「腓骨を再び骨折した」と明かしており、最終節どころか、今夏のEURO2012の出場も絶望的となってしまう。結局、アーセナルはほとんどチャンスをつくれないままに、1-2で前半を折り返す。

 後半12分には先制点を挙げたロシツキ、ベナユンのラインでゴールを狙ったが、ベナユンのヘッドはGKの正面に飛び、抑えられる。その2分後には、ファン・ペルシーが右足でシュートを放ったがGKに弾かれ、そのこぼれ球からのチャンスも生かせなかった。

 それでも攻め続けるアーセナルは、後半27分に同点に追いつく。MFアレクサンドル・ソングからのパスをファン・ペルシーが左足で合わせて、2-2の同点に追いついた。さらにファン・ペルシーは後半35分にもPA内のこぼれ球に反応して、右足でボールを押し込み、3-2とアーセナルが逆転に成功する。

 残り10分を切った時間での逆転ゴールで試合は決まったかと思われた。しかし、土壇場でノリッジが意地を見せる。後半40分、最終ラインの裏に走り込んだスティーブ・モリソンのゴールが決まり、3-3と同点に追いついた。アーセナルは最後まで攻め続けたが、追加点は挙げられず、勝ち点1を上積みするにとどまった。この結果、アーセナルと勝ち点2差で並ぶ4位・トッテナム(勝ち点65)、5位・ニューカッスル(勝ち点65)が勝利すれば、最終節を前に順位が入れ変わることになった。

得点者
[ア]ヨッシ・ベナユン(2分)、ロビン・ファン・ペルシー2(72分、80分)
[ノ]ウェズリー・フラハン (12分)、グラント・ホルト(27分)、スティーブ・モリソン(85分)

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