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日本代表対戦国分析Vol.3:コロンビア編

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 日本代表のW杯メンバー23人も発表され、いよいよ高まってきたW杯モード。日本代表がグループリーグで対戦する3か国について、解説者の山本昌邦氏が徹底分析。3つのチェックポイントに分け、日本の勝機を探る。

『2014 SAMURAI BLUE サッカー日本代表オフィシャルガイドブック』(講談社)より

グループリーグ第3戦
日本時間6/25(水)5:00 クイアバ

VSコロンビア

▼昌邦's Check!(1)対戦国
控え選手の集中力を切らさない
 グループリーグ最後の一戦となるので、勝ち点の持ち方次第で戦い方は変わります。どちらかが突破を決めている可能性もありますが、最終戦で必要な勝ち点を獲得しての突破が現実的でしょう。

 監督がホセ・ペケルマンに代わってからのコロンビアは上り調子で、しっかりと組織が作られました。後方に経験豊富なベテランを配し、前線には才能あふれる若手を起用するなど、攻守だけでなく年齢のバランスも良い。FWラダメル・ファルカオが間に合うかの問題はありますが、MFハメス・ロドリゲスを中心に攻撃のタレントはそろっています。何より一番のストロングポイントはペケルマンの経験値でしょう。アンダー世代の世界大会で何度も頂点へと導いており、チームをどうマネジメントすれば良いパフォーマンスにたどり着けるかを計算できます。調子の良い選手を見抜く力もあり、試合直前にメンバーやシステムを変えてくる可能性があります。そこに対応できるかが、一つのカギになりそうですね。

 最終戦ということで、2試合出場のなかった選手のモチベーションを維持できているかは重要です。仮にレギュラーに負傷者、もしくは出場停止者が出て、急きょ出場機会がめぐってきたときに心と体の準備ができているか。相手との対戦をイメージして対策を練ってきたのか。控え選手の集中力を切らさないように、「全員が必要だ」としっかりマネジメントができているかも大事になると思います。

▼昌邦's Check!(2)開催都市
大事な水分補給 水温は5度に保つ
 赤道近くのクイアバはほとんどの日が快晴です。現地時間16時キックオフですが、気温は30度ある可能性も十分にあります。このような環境で重要なのが水分補給になりますので、水温を体への吸収が早い5度に保つ準備をしておくことも大事です。スタッフが今まで培ったノウハウを生かして効率の良い水分補給をしてほしいですね。

▼昌邦's Check!(3)日本のキーマン
本田圭佑
 最終戦となり、必要な勝ち点を得るための重要な一戦となります。点を取らなければならない状況を考えると、これまで結果を残してきた本田がカギを握ると思います。前回大会の2得点、ブラジルW杯出場を決めたオーストラリア戦と、重要な試合で得点を奪ってきました。それを考えると、大一番の勝負強さに期待したいです。


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