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北越が注目FW擁する創造学園下して残留確定、選手権へ弾み:プリンスリーグ北信越

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[9.14 高円宮杯プリンスリーグ北信越第17節 北越高3-2創造学園高 北越高G]

 プリンスリーグ北信越第17節が14日に行われ、4位の北越高(新潟)は3-2で5位の創造学園高(長野)を下した。北越は勝点を24に伸ばして4位をキープ。最終節を残してリーグ残留を決めるとともに、10月20日に初戦(3回戦)を迎える高校選手権新潟県予選に向けて弾みをつけた。

 北越は徹底的なサイド攻撃を跳ね返される展開で攻めあぐねたが、39分にU-16日本代表候補の山本隼平がミドルシュートを決めて先制した。対する創造学園は松本山雅FCの練習に参加したエースの堂安憂を中心にカウンターを狙い続けた。後半に入ると、マイボールで試合を再開した創造学園がボールを奪われることなく右CKへ持ち込み、センタリングから相手のオウンゴールを誘発。後半開始からわずか30秒で同点に追いついた。さらに5分、堂安のドリブル突破でPKを獲得し、松島悠が決めて逆転した。

 あっという間にひっくり返された北越は、選手交代で徐々に勢いを回復。終盤の41分に村山拓巨が左から流されたボールを押し込んで同点に追いついた。パワフルなプレーが持ち味の村山は、高校総体予選では先発出場していたが、夏を過ぎてスーパーサブに定着。「ボールが転がって来て(会場の雰囲気がざわついて)時間が止まったような感じがあったけど、決められて良かった。流れが悪かったし、後半の出だしが悪かった。途中から出番があると思っていたので、流れを変えようと思っていた」と見事に役割を果たした。

 さらにアディショナルタイム突入後の46分には右CKを清野浩平が頭で合わせて再逆転に成功した。

 北越は21日に新潟工高との最終節を行った後、選手権予選に臨む。サイド攻撃の起点となっていたドリブラーの林湧祐は「苦しい試合だったけど、底力があると体感できた。これなら選手権にも行けるかなと思えた。選手権で上に行って目立ちたい。自分はプロになりたいし、全国で活躍したい。チームとしても行けると思っているし、行かないといけないと思う。課題は、前半と後半の立ち上がりを制すること。前ではもっとアイデアを出して、取るべきときに点を取ることが大事」と反省を踏まえながら、夢舞台への躍進を誓った。新潟県予選で狙うのは、4大会ぶり5回目の全国大会出場を決める優勝だ。

(取材・文 平野貴也)

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