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磐田入りした市立船橋GK志村滉が高校選抜候補合宿でビッグセーブ連発

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 ジュビロ磐田に加入した市立船橋高(千葉)GK志村滉(3年)は8日から10日まで日本高校選抜選考合宿に参加した。最終日の紅白戦では3本目5分にDFが完全に崩されたが、フリーでシュートを放とうとしたMF伊藤大祐との距離を詰めると、全身を投げ出すかのようにシュートコースを塞いでスーパーセーブ。この後もコースを捉えたミドルシュートをタイミングのいい跳躍からワンハンドではじき出すなど好セーブを連発して、計60分間の出場で1度も得点を許さなかった。

 選考合宿に参加した26選手のうち、唯一のJリーガー。「責任は重くは感じていないけれど徐々に感じると思う」と口にしていた志村は、9日の駒澤大戦でも好守と質の高いキックを披露するなどプロの選手として、その実力の高さを実証した。
 
 2年時に全国高校総体優勝、全国高校総体では準々決勝へ進出した。だがこの冬、市立船橋は高校選手権予選決勝で敗退。それでも志村は予選敗退校の3年生では唯一の高校選抜候補入りした。「県を優勝できなかったことは悔しかった。千葉で優勝することが簡単ではないと、思い知らされた年でした」という悔しさがあるが、市立船橋の代表としても高校選抜の守護神として奮闘するつもりだ。

 今年の目標は「まずは新しい環境になれることと基礎のレベルを2つぐらい上げること、そして(現在は線が細いので)身体づくり」。日本高校選抜では、プロの選手としてチームを勝たせる存在になる。

(取材・文 吉田太郎)

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