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「NIKE MOST WANTED」勝者の存在が新たな活力に、MF鈴木徳真は「越せるように努力します」

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「NIKE MOST WANTEDジャパンファイナル」開始直後からその技術、判断力で「別格」と評価されていたのが、MF鈴木徳真(前橋育英高)だ。トラップからパスまでのスピードと精度、セカンドボールに対する読みと反応の鋭さ、また球際での強度など随所で違いを示していた。

 U-19日本代表、日本高校選抜に名を連ねてきた実力者は自身のプレーを表現していたが、勝者2名には選出されず。2月10日まで行われた日本高校選抜選考合宿後、本格的なプレーからやや遠ざかっていたことも影響したか、積極性を発揮しきれない部分やインパクトに欠けた部分もあったかもしれない。

「こういうところに来てセレクションすることがあまりなかった。楽しかったです」と口にし、勝者となったチームメートのMF渡邊凌磨について「彼がいいプレーしたからあそこまでいけた。頑張ってほしい」とエールを送ったが、一方でどんなにいいプレーをいても、課題を見つけ、決して納得はしないのが鈴木というMF。この悔しさは今後の飛躍への糧のひとつとなりそうだ。「凌磨と彼(渡辺柊斗)が受かったので、それを越せるように努力します。目標があって追いついて、追い越せれば自分のためにもなる。(このようなセレクションで)出せないのが実力なので頑張りたい」。悔しさをエネルギーにして成長を遂げる。

 名門・筑波大へ進学する鈴木は今年、日本高校選抜、そしてU-18日本代表のリーダー格としても期待される。ハイレベルなプレーをしながら、チームを鼓舞できる存在。「NIKE MOST WANTED」とは違う形で海外のライバルたちと戦うであろう鈴木が、それぞれを勝利へ導く。

(取材・文 吉田太郎)

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