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[UAチャレンジカップ]韓国王者相手に存在感示した聖光学院FW藤倉「悔しさをバネにやっている」

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[3.24 UAチャレンジカップ準決勝 彦南高 6-0 聖光学院高 富士緑の休暇村]

 0-6というスコアで敗れたものの、聖光学院高(福島)はあわやのシーンを何度もつくり出していた。特にゴールへの可能性を感じさせていたのがFW藤倉塁(新3年)だ。

 抜群のスピードとDF間を鋭角に抜けて行くドリブルでビッグチャンスを演出。前半12分には左サイドで2人を抜き去ると、一気に縦に入ってPAまで運んで決定的な左足シュートを打ちこんだ。さらに22分には同じく左サイドから中央へ切れ込んで強烈な右足シュート。これは彦南GKに1ハンドで弾かれて惜しくもゴールにはならなかったが、それでも韓国王者相手に存在感を示していた。

 藤倉は「自分は勝負を仕掛けて行こうと思ってチャレンジした。勝負して勝つ部分もあったのでそこは少し自信になったと思います」。今大会は柏日体高戦で直接FKを決めるなどキック精度の高さも披露。一方で彦南との戦いから感じたものは「(相手は)シュートの場面だったり決定的なところをしっかり決めるところがあった。そこをものにできないとダメだと思いました」。学んだことを今後の成長に繋げる。

 昨年の全国高校選手権福島県予選準々決勝で聖光学院は優勝した尚志高に0-1で敗戦。藤倉は「自分が決めていればという場面が2回くらいあった。その悔しさをバネに今やっている。チームがどんなに苦しくても点が獲れるFWになっていきたい。大迫選手みたいに、ひとりで点取れたり、きっちり決められる選手になっていきたい」。昨年の悔しさは自身の力の源。10番MF稲生航(新3年)、MF吉川樹(新2年)ら実力派の選手揃うチームとともに貪欲に成長し、目標の全国舞台に立つ。

(取材・文 吉田太郎)
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