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[プリンスリーグ北信越]13年度選手権決勝以来の“再戦”、星稜が富山一破って首位キープ!!

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[5.10 高円宮杯プリンスリーグ北信越第8節 星稜高 2-1 富山一高 星稜高G]

 高円宮杯U-18サッカーリーグ2015 プリンスリーグ北信越は10日、第8節を行い、14年度全国高校選手権優勝の星稜高(石川)と13年度全国高校選手権優勝の富山一高(冨山)が激突。2-1で勝った星稜が首位を守った。

 一昨年度の全国高校選手権決勝カードであり、昨年度の選手権王者と一昨年度の選手権王者の対決となったこの一戦。昨年度まで富山一がプレミアリーグに所属していたため、この両者がトップチーム同士で、公式戦で激突したのは、一昨年度の選手権決勝以来となった。あの舞台に立っていた選手は一人もいないが、長年、北信越で雌雄を決してきた両チームだけに、試合は1点を争う激しいものとなった。

 前半6分、ホームの星稜は右FKを得ると、U-17日本代表MF阿部雅志のキックをファーサイドでFW窪田翔が頭で落とし、最後はMF大倉尚勲がヘッドで押し込んだ。早々に1点のビハインドを背負った富山一は、1トップの坂本裕樹、トップ下の河崎輝太、左MFの柴田丈一朗の個性的なアタッカー陣が果敢に前に出ていく。それに対し星稜も、ボールを奪うと窪田、大倉がターゲットになり、阿部と大橋滉平の両サイドが鋭いカウンター攻撃を繰り出す。

 ともに攻撃にストロングポイントを持つだけに、激しいアタック合戦の様相を呈する中、両守護神が大きな存在感を放った。18分に富山一・坂本が強烈なシュートを放つが、星稜の2年生GK高橋謙太郎がファインセーブ。36分には星稜・窪田のヘッドを富山一GK相山竜輝がキャッチで抑える。

 後半18分に富山一はカウンターから河崎のパスを受けた柴田が鮮やかなミドルシュートを叩き込んで同点に追いつくが、26分に左CKからCB能松大河が放ったヘッドは星稜GK高橋が右手一本でスーパーセーブを見せて逆転には至らず。逆に34分、星稜MF片山浩がGK相山を破る強烈なミドルを放つが、富山一はゴールライン手前でCB田畠太一がヘッドでクリアする。

 双方が持ち味を発揮する展開に終止符が打たれるゴールが決まったのは後半42分だった。星稜は右サイドで粘った交代出場のMF村中龍仁の折り返しを、窪田が頭で押し込み決勝弾。「課題はまだまだたくさんあるけど、勝ちきれたことが大きい」と、星稜・木原力斗コーチが語ったように、約1年半ぶりの再戦は、2-1で星稜に軍配が上がり、プリンス北信越首位をがっちりとキープした。

 一方の富山一は学校の人工芝ピッチの張り替え工事のため、開幕から8戦連続でアウェーという過酷な状況だった。「次からは工事も完了し、ホームで戦えるだけに、巻き返していきたい」と大塚一郎監督が語ったように、新しくなったグラウンドとともに、次節から快進撃することを誓った。

[写真]後半42分、星稜は窪田が決勝点となるヘディングシュート

(取材・文 安藤隆人)
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