beacon

[Rookie League]1年生からチームの代表としてのプライドを、西武台が宇津木3発などで前橋商振り切る

このエントリーをはてなブックマークに追加

[5.16 Rookie League Bgroup第1節 西武台高 6-2 前橋商高 時之栖裾野G]

 関東・静岡の強豪校が優勝を争うU-16大会、「2015 Rookie League」のB Group第1節で西武台高(埼玉)と前橋商高(群馬)が激突。2点を先取した西武台に対して前橋商が2点を取り返した好勝負はMF宇津木陸の3得点目となるゴールなどで突き放した西武台が6-2で勝った。

 西武台の黒岩宏明コーチは「(「2015 Rookie League」で)西武台の選手として背番号を付けて出るプライドを植え付けたい。上手いから出るのではなくて、人間的にも相応しい人になってほしい」。西武台の主将として全国高校選手権を戦っている黒岩コーチは入学からまだまだ間もない1年生に練習だけでなく、日常生活からチームの代表になるための姿勢、努力を求める。1年生の成長の場となる「Rookie League」を経てトップチームでの飛躍を狙う西武台の選手たちはこの日、「気持ちが前に向かって行く子が多い。一人ひとりは頑張るけれど、まだグループでやっていない。2人、3人のところをもっと意識してほしい」(黒岩コーチ)という課題もあったものの、快勝を収めた。

 前半は濃い霧に悩まされる中での45分間。立ち上がりはMF木谷知真やMF下山翔生中心に前橋商の出足が良く、シュートシーンをつくり出した。だが、MF山口賢人とMF木戸洋斗の配球からFW吉野翼やMF板橋涼太がスペースを突く西武台は10分、左サイドからのラストパスにFW堂園健太が飛び込み、最後はこぼれ球を宇津木が押し込んで先制。15分にも右サイドから攻略すると、最後はポストを叩いたシュートのこぼれを再び宇津木が押し込んで2-0とした。

 だが、前橋商も32分、FW田村駿典のラストパスから右MF大橋洸紀が決めて1点差。さらに33分には右サイドを破った大橋のラストパスを中央の下山が決めて同点に追いついた。それでも、西武台は35分にDFの背後で上手くこぼれ球を処理した宇津木がGKとの1対1を制してハットトリックを達成。後半には吉野、CB黒木謙吾、MF宮田輝が加点して6-2で勝った。

 宇津木は「ルーキーリーグは強豪が多い中で、自分たちがどれだけ通用するのか試したい」。西武台、前橋商を含め、出場18チームの1年生たちは全国レベルの強豪たちとリーグ戦で対戦する「Rookie League」でチームの代表としてのプライドを身に着け、ここでアピールしてそれぞれのAチームへと駆け上がる。

[写真]濃い霧の中で開催された西武台対前橋商戦は西武台が制した

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
2015 Rookie League特集ページ

TOP