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[UAチャレンジカップ]目標達成へ向けた栄養補給の重要性、元Jリーガーたちが高校生にアドバイス

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 革新的なサッカーイベントを通じ、ユース期において必要とされる様々な情報、知識を提供することで、世界に通用するサッカー選手を育成し、サッカー界繁栄の一助とすることを開催理念とする「アンダーアーマーチャレンジカップ2015 SUMMER」が17日から19日まで大阪府のJ-GREEN堺で開催された。実戦を行うだけでなく、サッカー、身体づくりを学ぶことにも重点が置かれている「アンダーアーマーチャレンジカップ2015 SUMMER」は大会期間中の17日と18日に株式会社ドームの管理栄養士、斉藤裕子さんを講師に出場全チームが栄養・サプリメント講習会を実施。正しい食事習慣を身につけること、自分の身体を良く知ることへのアドバイスを送った。

 斉藤さんはサッカー選手の身体づくりをするための大前提は「食べること」だと言い、1日にどんぶり4、5杯(普通茶碗7杯)の主食(米)、そして主菜、副菜、果物、乳製品など3500キロカロリー以上のエネルギーを確保することが必要だと説明した。またUFC(究極格闘技)のジョルジュ・セントピエールの「アスリートの身体はF1みたいなものだよ。F1に普通のガソリンは入れないよね。アスリートの栄養摂取は普通の人と同じじゃダメなんだ」ということばを活用。アスリートとして栄養補給への意識を高めることを期待し、食事では摂り切れないタンパク質を補うプロテイン、普段の練習から身体のダメージを抑え、疲労回復させるためのサプリメント活用がよりコンディショニングに効果的であることをアドバイスした。

 今回の栄養・サプリメント講習会では横浜FCや東京V、また海外のクラブでもプレーした吉武剛さんと水戸やF東京でプレーした平松大志さんの元Jリーガー2人が自身の体験談を踏まえて選手たちにアドバイス。吉武さんはJリーガーを目指していた津工高時代、「基準をチームメートにしないで外に向けて、自分の目標に対してどうやって近づくのか考えていた」という。そのため、技術向上に加え、毎日食事を5食摂り続けるなど、身体づくりも意識。そしてプロ入りを勝ち取ったが、栄養面の知識がなかったことでプロ入り後に悩んだ面もあった。

「プロになっても5食しっかり摂るようにしていました。もちろん若手で入ったのでトレーニングもハードでしたし、先輩たちに追いつくために必死でした。筋トレも必死にやっていたんですけど、身体が大きくならないんですよ。身体はキレるんですけど、筋肉量が大きくならなくて。プラス身体が疲れていたんですよ。そこでスポーツ管理栄養士さんに相談したところ、食事では摂れないタンパク質を摂るためにプロテインを勧められました。そうしたら身体が強く、大きくなって。あと筋肉量、エンジンの量が大きくなった。そしてスピードが上がりましたし、身体が疲れにくくなりました」

 結果、吉武さんはJリーグで9年間、プロとして計13年間プレーした。だが、より早く“サッカー選手の身体づくり”を始めれば良かったという思いもある。それだけに「目標を持っている高校生のみなさんには食事プラスプロテインを摂ってもらって目標を達成してもらいたい」とアドバイス。日々のトレーニングを一生懸命やり続けることはもちろん、トレーニング以外の部分にも意識を傾けて、目標を達成することを期待した。

(取材・文 吉田太郎)
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