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[MOM2082]長崎日大FW吉川稜也(新3年)_“吹っ切れた”ドリブラーが速さと強さで脅威に

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長崎日大高のドリブラー、FW吉川稜也

[3.29 UAチャレンジカップ 長崎日大高 1-1 聖光学院高 いわきFCフィールド]

 自分の良さを発揮することだけを考えていた。長崎日大高は10番のFW吉川稜也(新3年)はこの試合、観戦していた他校の指導者たちも賞賛するようなプレー。50m走を6秒1で走るという俊傑は競り合うDFの前に強引に入り込む強さも武器に、左サイドの突破口になっていた。

 その吉川は0-1の後半20分にスピードに乗ったドリブルで一気にDFを振り切ってラストパス。これは味方に合わなかったものの、こぼれ球をMF吉武郁哉(新3年)が決めて同点ゴールが生まれた。

 1人で局面を変えた吉川のビッグプレーがもたらした同点ゴール。「(今大会の)1日目とか自分のプレーができていなくて(監督の)亀田先生から言われていた。日に日に良くなってきた感じがあります」というFWの活躍によって長崎日大は無敗を守り、優勝への望みを繋いだ。

「縦のスピード勝負とかDFラインとの駆け引きは自信あります。仕掛たら8、9割割抜けるくらいドリブルの精度とか高めていきたい」と語るドリブラー。今大会開幕当初は調子が悪く、それを引きずってしまっていたというが、最終日には完全に吹っ切って、力強い縦への動きで相手の脅威となっていた。

 まだまだ抜いた後に慌てて蹴ったクロスをミスしてしまう場面などがある。それでも、ベルギー代表FWアザールに憧れる吉川は改善し、常にパフォーマンスを安定させて、より相手にとって嫌な存在になる。

(取材・文 吉田太郎)
アンダーアーマーチャレンジカップ2017 SPRING

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