[4.2 船橋招待U-18大会決勝リーグ 名古屋U18 3-0 東京Vユース 高瀬下水処理場上部運動広場]

　MVP級の活躍でチームを優勝へ導いた。名古屋グランパスU18のFW杉田将宏(新3年)は6試合で6得点の活躍。東京Vユース戦では無得点に終わったものの、インターセプトからの鋭いターン、ドリブル、スルーパスで2点目のゴールを演出するなど快勝に貢献した。

　破壊力十分のドリブルと、力強いボールキープ、前線でのハードワーク、そして高い得点力。MF杉浦文哉(新3年)と交代でキャプテンマークを巻く杉田は、タレント揃う名古屋の中でも存在感を発揮している選手だ。

　中盤でもレベル高い動きをするが、高田哲也監督は「彼のハードワークできる部分、ゴールへ向かって行く強さは前の方がより発揮できるんじゃないか」とセカンドトップとして起用。東京V戦では、持ち味である個で仕掛ける部分、ハードワークはもちろん、味方と連動した崩しや展開の部分でも印象的な動きを見せていた。

　本人は3月のスペイン遠征をきっかけに意識が変わったという。それまではボールを失わないように下げてしまう部分がやや多かったというが、「スペイン行って、前行くことに結構刺激受けたので、前に仕掛けることが多くなりました」。チームプレーに徹しつつ、ここぞの場面で見せる前へ仕掛け、シュートを打ち切ることが結果に結びついている。

　今年はトップチーム昇格をかけた高校ラストイヤー。「FWなんでゴールをまずは一番に考えて、あとは自分だけでなく、他の選手も決められるように、アシストもしていきたいです」。チームとともにレベルアップして、目標を達成する。

(取材・文　吉田太郎)