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[プレミアリーグWEST]プレミア、J3、そしてU-17W杯。C大阪の注目CB 瀬古は濃い一年経て「成長した姿を見せられるように」

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セレッソ大阪U-18のU-17日本代表DF瀬古歩夢

[4.8 高円宮杯プレミアリーグWEST第1節 C大阪U-18 4-4 大津高 金鳥スタ]

 0-2から逆転し、再逆転されながらも追いついてドロー。セレッソ大阪U-18は地力の高さも示した一方で村田一弘監督も指摘した準備とリスク管理、4失点、またシュート30本で4点に終わった部分など反省点も多い開幕戦となった。

 MF荒木秀太主将(3年)やFW山田寛人(3年)、MF中島元彦(3年)、FW齋藤遼(3年)、DF瀬古歩夢(2年)とU-23チームの一員としてJ3を経験している選手が多い。瀬古が「(J3は)FWにデカくて速い選手がいる中で当たり負けはあんまりしないところなど手応えがありますし、DFラインでコントロールしたり、ビルドアップもそこそこやれていると思う」と語ったように、それぞれが上のステージで得た手応え、またその経験をU-18チームに活用しようとしていた。だが、この日はホーム・キンチョウスタジアムでの公式戦による緊張もあってか、落ち着きを欠き、連係ミスも多い試合に。前半のうちに自分たちでリズムを掴み、圧倒的に攻めていたが、後半も序盤に喫した形と同様に背後を取られて失点するなど勝ち切ることができなかった。

 今年、U-17W杯での活躍も期待される瀬古は「自分のポジショニングの取り方だったり、予測っていうのがまだまだダメというのは感じている。それを上げていかないとチームの勝利に貢献できないと思っているので、それを上げていかないといけないと思っています」と反省。U-23チームの経験もあってU-18チームでは多少余裕を持ってプレーできているというが、「一つひとつのプレーの質だったりをこだわっていかないと、まだまだ上にはいけないと思っているのでこだわっていかないといけない。(U-18やU-23チームでの経験を通じて1年間を通して)成長した姿をまた見せられるように頑張りたいと思います」と厳しい姿勢で取り組んでいくことを誓っていた。

 186cmの長身を活かした対人の強さや高精度の左足を持つ瀬古は将来を嘱望されるDFだが、CBとして評価を勝ち取り、トップチームでJ1を戦うこと、活躍することは簡単ではないと考えている。それでも「CBは信頼感が必要。(信頼を得て出番を勝ち取り)その中で自分がどれだけやれるかを試したいですし、もっともっと上を目指してやっていきたいです」。

 上を目指すDFにとって、今秋のU-17W杯は将来の可能性を広げるための貴重な舞台だ。「この年代で世界から注目されればいいところに将来行けると思うので、あの世界大会でファイナリストになれるように取り組んでいきたいと思っています」。この1年は注目DFにとって非常に濃く、また将来へ向けて重要な一年になるはず。U-18、U-23チームでの戦いや年代別日本代表の活動を経て「成長した姿」を多くの人に見せる。

(取材・文 吉田太郎)

●2017プレミアリーグWEST

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