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また決めた!日本高校選抜FW町野が開幕戦で圧巻の先制ミドル!

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前半7分、日本高校選抜はFW町野修斗が右足ミドルをゴールへ突き刺す。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[4.13 デュッセルドルフ国際ユース大会予選リーグ 日本高校選抜 2-0 フォルトゥナ・デュッセルドルフ]

 日本高校選抜がスタートした「世界を驚かす」「頂点」への戦い。その口火を切る一撃を決めたのは、またしてもこの男だった。日本高校選抜は前半7分、右サイドからパスをつなぐと、FW町野修斗(履正社高3年)が右足ダイレクトでシュート。ミドルレンジから放たれた強烈な一撃がゴール右隅を破り、先制ゴールとなった。

 序盤、細かいミスが続いて乗り切れていなかった日本高校選抜を精神面から救うようなスーパーミドル。町野は「自分がファーストシュートを打つことしか考えていなかった。試合前からミドルを狙っていた。(ゴールシーンの状況は)覚えていないですね。最高すぎて」。先輩らチームメート、スタッフからも感謝の言葉が出ていた一撃で日本は大きなリードを奪った。

 町野が圧巻の一撃で高校選抜を勢いづけたのは2度目だ。2月にU-18Jリーグ選抜と戦った「NEXT GENERATION MATCH」でも、町野は0-0の状況から衝撃的な左足ミドルを突き刺して先制点をもたらしている。日産スタジアムという大舞台でファインゴールを決めている町野が、世界を相手にした初戦でも再び観衆を沸かせる一撃を決めて見せた。

 この試合は、U-18日本代表の影山雅永監督が視察。影山監督は11日に開催されたU-18オランダ代表との練習試合も視察に訪れていたが、その試合で町野はシュートを打つことができなかった。だからこそ、「(代表は)目指していきたいところ。きょう見せれて良かった」と喜んだ。左足でも、右足でも圧巻の一撃を打ち込むことができる素材は代表チームにも十分に食い込むことができるだけの力を実証した。

 一方でイレギュラーなピッチでパスミスが多かった点を反省。「スルーパスをしっかり合わせて、ゴール前で仕事もして、パスミスも少なくしたいです。(同学年の安藤)瑞季も得点狙っているみたいですけど、瑞季にも負けないようにしっかり自分が得点も決めて、チャンスもつくってという仕事がしたいですね。もっともっと、今の結果に満足せずに狙っていきたい」。修正すると同時に、今後も大仕事をしてのけて、チームの勝利に貢献することを誓った。代表歴のない自身にとっては初の国際舞台。184cmの長身で柔らかさも兼ね備える大阪の逸材FWが今大会、何度も世界のゴールを破る。

(取材・文 吉田太郎)
●日本高校選抜欧州遠征特設ページ

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